Windows 10を活用するための最新文書をJEITAが公開 Windows 7からの移行も促す内容に
JEITAのPC・タブレットユーザサポート専門委員会が、Windows 10の活用ポイントなどをまとめた最新文書(Ver.2.0)を公開した。従来版に比べ、より踏み込んだ内容になっているのがポイントだ。
Windows 7の延長サポート終了をにらみ、従来より踏み込んだ内容
2018年12月4日、JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)の情報・産業システム部会 PC・タブレット事業委員会傘下のPC・タブレットユーザサポート専門委員会が、「Windows 10のメリットを活用するためのポイント(Ver.2.0)」を公開した。
継続的に最新バージョンが提供されるWindows 10の現状を分かりやすくまとめた文書で、Ver.1.0が2018年1月に、Ver.1.1が同2月に公表済みだ。Windows 10のメリットや活用ポイント、留意点などが細かく記載されており、個人ユーザーだけでなく、企業でこれからWindows 10を導入する場合などにも参考になる内容に仕上がっている。
従来と比較して、最新アップデート「October 2018 Update」の情報を筆頭に、アップデート作業の手順や留意点、Windows 10の初期化といった情報も最新版に更新された。また、2020年1月に延長サポートが終了するWindows 7ユーザー向けに、Windows 10への移行を促す文章が冒頭に追加されたのも特徴だ。
PC・タブレット事業委員会は、NECパーソナルコンピュータ、エプソンダイレクト、東芝クライアントソリューション、パナソニック、富士通クライアントコンピューティングの5社で構成され、業界の意見を取りまとめて関係省庁や団体などへ具申、政府や関連業界の施策への反映といった活動を行っている。本文書もJEITAでのWindows 10啓発活動の一環として公開された。
JEITAでは、本文書のような情報が一般ユーザーにまだまだ浸透していないと認識しており、今後も幅広くWindowsユーザーに伝えていきたいとしている。
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