シリアルポートや有線LANとUSB Type-C端子が同居していることで話題の、GPD社の超小型PC「GPD MicroPC」。クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で2月16日から299ドルで出資を受け付ける。一足先に評価用の試作品をレビューする機会を得たため、まずは開封から外観、簡単にスペックを確認していこう。
Type-CのACアダプターとType-Cケーブルが同梱
化粧箱はこれまでのGPDのものと変わらない、黒い下地に金色のロゴを入れたもの。側面には「MicroPC」と書かれている。
箱を開けると一番上に入っているのがMicroPC本体で、その下に説明書、ACアダプター、Type-C to Type-Cケーブルがしまわれている。
ACアダプターは「GPD Pocket 2」と同じもので、出力5V3A、9V2.67A、12V2Aに対応している。
プラスチックボディーは価格相応 バックライト付きキーボードがイイ
金属ボディーのGPD Pocket 2とは違い、GPD MicroPCではプラスチック製のボディーを採用している。そのため、手に持った感触に高級感はない。製品の大きさやコンセプトを考えると、どちらかといえばゲーム用コントローラーを備えた「GPD Win」系列に近い製品といえる。
GPD Win(初代/2)のようにゲームコントローラーは備えていないが、代わりにWinより大きなキーピッチのキーボードや、新たにタッチパッドを搭載した。
MicroPCのキーピッチは実測値で横が約11mm、縦が約10.5mm。GPD Winのような円筒形を寝かせた弧状のキートップではなく、左右と上の辺を少し削った平面形のキーとなっている。
本体サイズからして、一般的なキーボードに比べて打ちにくいのは言うまでもないのだが、キーの形状もあってか触ってみると「思ったよりも押しやすい」(キーを打つというより押す感覚)という感想を持つ。打鍵音は「トコトコ」といった感じ。
キー配列は変則的なUS配列で、右上にタッチパッドを配置するために数字キーの段が2段になっている。キー数は62。
キーボードにバックライトを搭載するので、暗いシーンでもキーを目で確かめながら入力できる。ブラインド入力するような端末ではないから、バックライト機能は有用といっていいだろう。
なお、筐体については量産化までにまだ品質改善していくとしている。
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