自作PCユーザーが5年振りに目覚めた2つのきっかけ:さらば平成、さらば水冷、いくぜNUC(2/2 ページ)
とある自作PCユーザーが平成最後の年にふと目覚め、ほぼ5年ぶりにPCを新調しました。その過程を含め、今どきの自作事情をお届けしたいと思います。
水冷もいいけど設置スペースが……
なぜ筆者がここまで静音にこだわるのかというと、Devils CanyonのデスクトップPCを水冷化して日々使っているからです。以前から、Zalman製の水冷キット「Reserator 1 Plus」を利用し、高いパフォーマンスと静かな環境の両立を実現していました。
このReserator 1 Plusは、2004年に発売して人気を博した「Reserator 1」の後継モデルです。巨大なラジエーターはそのままに、ボディーカラーを青からブラックに変更し、GPU用のウォーターブロックやLGA775用のアタッチメント、専用クーラント液をセットにするなど、パッケージや細かい部分での使い勝手が改善されています。
今では、PCケース内に収容可能な簡易水冷キットの選択肢も豊富ですが、2.5L(リットル)というタンク容量と5000ml/分という吐出力を備えたReserator 1 Plusの性能は大きなポイントです。その分、広い設置スペースを必要とするものの、システムに高い負荷をかけても睡眠を妨げない静音性を実現しています。
とはいえ、最近ではPCでゲームをプレイする時間もメッキリと減り、ゲームプラットフォームのSteam経由でポチポチとゲームは購入(旧正月セールも実施中です)していますが、外付けGPUを必要とするVRやFPSタイトルはPlayStation 4に任せ、4K解像度に対応したシミュレーションゲームの「Age of Empires: Definitive Edition」をたまに楽しむ程度にとどまっていました。
これならば、NUCのCore i7-8559Uに統合されたGPU「Iris Plus Graphics 655」でも間に合うのではないかと考え、静音かつ高性能なNUCに白羽の矢を立てました。
そして、巨大地震に備えてというのも大げさですが、転倒しそうな家具や本棚の見直し、配置の最適化といった部屋の模様替えというきっかけもありました。ここは15年近く続けていた水冷をそろそろ卒業して、新生活ばりにPCも新調しようと重い腰を上げた次第です。
次回は、その背中を押してくれたIntel NUCのNUC8i7BEHを細かく見ていきたいと思います。
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