“スマホのファーウェイ”が作る新モバイルPCはどうだ? MateBook 13の実力を確かめた:そのコスパにしびれる(2/2 ページ)
ファーウェイ・ジャパンが3月15日から順次発売する新型ノートPC「HUAWEI MateBook 13」を、いち早く入手できた。その性能をチェックしてみよう。
ハイエンドモデルに属するSSDを搭載
続いてはストレージの性能だが、評価機のSSDには「Western Digital PC SN720」が装着されていた。3D NANDを片面実装したM.2フォームファクタを採用した容量512GBのモデルで、シーケンシャルリードの公称値は最大3400MB/s、シーケンシャルライトは同2800MB/sとNVMe接続のSSDではハイエンドに属するモデルだ。実際、CrystalDiskMark 6.0.2のスコアを見ると、読み出しおよび書き込み速度ともに十分満足できるだけの値が出ているのが分かる。
気になる発熱は、2基の冷却ファンを内蔵することでボディー全体が熱を帯びることもなく、高負荷が続くとCPUがあるボディー右側(底面やパームレスト)が熱くなったが、高熱で触れなくなるほどではなかった。
騒音も、システムに高い負荷が続くと冷却ファンの風切り音による高音部分が若干気になることもあるが、負荷が下がるとそれに応じて回転数がガクンと落ちる。暗騒音が30dB程度の環境ならば目くじらを立てるほどではなく、ベンチマークテストなどをしなければ図書館に持ち込んでの利用も問題なく行えるレベルにある。
これだけの好パフォーマンスを備えていると、日本では投入が見送られた外部GPU搭載モデル(NVIDIA GeForce MX150)の追加も期待したくなるが、それは今後登場するであろうフラッグシップモデルの新型「MateBook Pro X」や「MateBook 14」などが担うことになるのだろう。
スマートフォンやタブレット市場では確固たる地位を築いた同社だが、PCは「まだまだ参入したばかり」と慎重な姿勢を示している。その中で、本機はスタンダードなモデルながら高い性能を持つだけでなく、価格も税別で13万円を切る(Core i5モデルなら同10万円切り)とコストパフォーマンスも良好だ。ボディーの質感も高く、MicrosoftのOfficeスイートがセットになったモデルも用意されるなど、店頭での足場を固める製品として今後の動向が大いに気になる1台といえそうだ。
なお、使い勝手を含めたレビューは別途お届けする。
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