Dropbox無料版に台数制限…… 改めて各社無料クラウドストレージを整理する(3/3 ページ)
有料プランにアップグレードした際のメリットやコストも意識しつつ、2019年3月時点で提供されている各社クラウドストレージの個人向け無料プランを中心に整理していきます。
番外編:プライム会員なら追加料金なしの「Amazon Drive」
米Amazonの有料会員である「Amazonプライム」(月額400円、年額3900円)に入会しているなら、無料で5GBまでのクラウドストレージ「Amazon Drive」と、無劣化無制限の写真用クラウドストレージ「Amazon Photos」を追加料金なしで利用できます。
Amazon PhotosはJPEG、PNG、BMP、GIF、TIFF、HEIF、HEVCイメージの他、RAWファイルのDNG(Adobe)、NEF(ニコン)、CR2(キヤノン)、ARW(ソニー)、CRW(キヤノン)、ORF(オリンパス)をカウントフリーで保存できるとしています。
1ファイルが大容量になるRAWファイルを容量無制限で保存できるため、一眼カメラユーザーには魅力的なサービスだといえます。
写真以外のファイルを保存できるAmazonドライブでは、有料プランとして100GB(年額2490円)〜30TB(41万4000円)まで段階的にプランを用意しています。
無料容量ならGoogle>Box>OneDrive>Dropbox
どのサービスも特色があるため、用途によって向き不向きがあるといえますが、無料プランで使える容量としてはGoogle ドライブ(15GB)が最大で、Box(10GB)、OneDrive(5GB)と続きます。いずれもDropboxの無料プラン(2GB)よりは大きく、台数制限もないことから移行先として検討する価値はあるでしょう。
Windows 10ユーザーであれば標準搭載のOneDriveが機能的にもDropboxに近く、移行しやすいと思います。Dropboxにあるデスクトップのスクリーンショットを自動保存する機能はOneDriveにもあり、スクリーンショットを後から使う際や、他のデバイスで利用する際に便利です。
大量に写真データを持っているのであれば、Google フォトやAmazon Photos(プライム会員限定ですが)は活用していきたいところ。
いずれにせよ、クラウドストレージは一企業のサービスであることから、今回のDropboxのようにプラン内容は変わるものです。OneDriveも、かつては無料で25GB使えるときもありました。有料プランでも、容量無制限をうたうプランが各社から現れては消えてを繰り返し、現在はBoxの法人向けや写真限定でAmazon Photosなどが残るのみ。
クラウドストレージの利用に当たっては、無料プランでも有料プランでも各社の情勢を見ながら、どれが自分に合っているかを判断する必要があるといえます。
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