マウスが4K有機ELやKaby Lake-G、AMD APU搭載の新ノートPCを開発表明:“赤い”ノートPCも
マウスコンピューターが6月19日、飯山事業所のリニューアルに伴って発表会を開催、今後投入予定の“同社初”となるノートPCについて言及した。
マウスコンピューターの飯山事業所は、同社のPCを始め、iiyamaブランドのモニターなどの開発や製造を行う工場で、長野県飯山市の工業団地内にある。2019年5月に内装を改め、セミナールームや催し物を開催できるスペースを開設した。
有機ELパネル搭載ノートPCも
そこで行われた発表会では、今後投入予定のノートPCが公開された。いずれも近日中〜来年にかけて投入される見込みのモデルだ。
動く試作機が公開されたのは、クリエイター向け「DAIV」ブランドの15.6型ノートPCと、CPUにIntelのKaby Lake-Gを搭載したゲーミングPC「G-Tune」ブランドの13.3型ノートPCだ。
前者は4K表示(3860×2160ピクセル)対応の有機ELパネル(Samsung製AMOLED)を採用しているのが特徴で、NTSC比で96%、DCI-P3で100%の色域をカバーする。コントラスト比は10万:1、応答速度は10msとなっている。
クリエイター用のPCだけにCPUは6コア12スレッドのCore i7-9750H(2.6GHz〜4.5GHz)、GPUにNVIDIA GeForce RTX 2060を装備し、Thunderbolt 3端子や指紋認証センサーも装備する。無線機能はIEEE802.11abgn、acをサポートし、Bluetooth 5.0も内蔵する。ボディーサイズは約359(幅)×257.8(奥行き)×29.9(厚さ)mmで、バッテリー駆動時間は約5.4時間だ。
同社では「より色鮮やかな表示を実現したディスプレイを採用することで、写真の現像や動画の編集などでクリエイティビティを発揮できるモデルとして期待している」とした。
もう1つは13.3型液晶ディスプレイのモバイルPCだ。Intel製CPUとAMDのGPU(Radeon RX Vega M)を1パッケージにまとめたKaby Lake-G(開発コード名)を搭載しているのが最大の特徴だ。
Kaby Lake-Gを搭載したノートPCやIntel NUC(Next Unit of Computing)は既に一般販売されているが、より上位のCPU(Core i7-8709G)を搭載しているのは業界初という。
CPUは4コア8スレッドで3次キャッシュが6MB、動作クロックは3.1GHz〜4.1GHzで動作し、GPUはAMD Radeon RX Vega M GH GraphicsとIntel HD Graphics 630だ。マウスコンピューター内のテストでは、Core i7-8750HとGeForce GTX 1060を搭載したシステムに近いパフォーマンスを実現しているとのこと。
画面解像度は1920×1080ピクセルで、メモリは最大16GB、ストレージは512GB NVMe SSDを採用する。IEEE802.11abgn、acとBluetooth 5.0をサポートし、ボディーサイズは約307(幅)×215(奥行き)×19.8(厚さ)mm、重量は約1.6kgというスペックだ。
マウスコンピューター初のAPU搭載ノートPCも
実機の展示はなかったが、“赤いノートPC”として紹介されたのがAMDのAPUであるRyzen R5-3500U(2.1GHz〜3.7GHz)を搭載したモデルだ。4コア8スレッドで動作し、マウスコンピューターによるテストではCore i5-8265U(1.6GHz〜3.9GHz)を採用したシステムとほぼ同等のCPU性能で、3Dの描画性能は大きく上回ったという。
ここで紹介したモデルは、いずれも製品投入時期は未定だが、実機が公開されたモデルは近日中に発表されても不思議ではないほどの出来栄えだった。
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