AIとテクノロジーで正面突破?――日本マイクロソフトが考える学教教育の新提案(1/2 ページ)
日本マイクロソフトは7月30日、文部科学省の「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」に対応した「新時代の学びの核心プログラム」の提供を開始する。その概要を見ていこう。
日本マイクロソフトは7月30日、文部科学省の「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」に対応した教育機関向けソリューションとして「新時代の学びの核心プログラム」の提供を開始する。
リアルタイムに可視化できる「School Dashboard」
Microsoftは「人の一生に寄り添い、地球上の全ての個人と全ての組織が、より多くのことを達成できるようにする」をミッションとして掲げ、以前から教育分野に注力している。今回の取り組みも、その流れを受けたものだ。
同社 パブリックセクター事業本部 文教営業統括本部 統括本部長の中井陽子業務執行役員は、「日本の教育は、数学の理解力は世界的でもずば抜けた成果が出ており、学習力がある生徒にAIを親しんでもらいたいという流れがあり、これから出てくる新しい職業のほとんどがクラウドベースという予測もある。一方、6月25日に文部科学省が発表した“新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)”に対応したものは、既に当社が提供しているソリューションで対応できると思っている。それらを改めて最適化して『新時代の学びの核心プログラム』として7月30日から提供を開始する」と趣旨を語った。
新時代の学びの核心プログラムは、同社のソフトウェアやクラウドサービス群を活用した「学びの革新ソリューション」と、前述の“最終まとめ”で定義されたPCスペックに対応した「学びの最適PCモデル」で構成される。
政府方針として掲げている教育ビッグデータ活用の例として、オーストラリアのカリキュラムが参考に挙げられ、2025年までに世界最先端の教育環境の実現を目指してロードマップも提示されている。
「当社としては、教員の働き方と児童生徒の学び方の一貫した改革を、Society 5.0に向けた人材育成を支える教育クラウドとして提供している。最終的にさまざまなデータをつなげていき、混乱したデータ地獄を避けるために、散財するデータを集約し、リアルタイムに活用できる教育ビッグデータ活用基盤を構築する必要がある。そこで重要なのはアカウントの管理で、Office 365が得意とするところだ。今回提供するSchool Dashboardの設計の基本部分として考えた」(中井氏)
一方、世界最先端の学びを支えるソリューションとして、同社では現在提供できるさまざまな技術を紹介した。
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