時計表示に特化した小型スマートディスプレイ「Lenovo Smart Clock」を使ってみた:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/4 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は時計表示に特化したスマートディスプレイ「Lenovo Smart Clock」をレビューする。
各社から続々と登場しつつある画面付きのスマートスピーカー、俗に言う「スマートディスプレイ」だが、国内においてGoogle Assistant陣営は、これまで7型の「Google Nest Hub」しか選択肢がなかった。10.1型と5.5型、さらにAlexaが動作するFireタブレット2製品など多彩な選択肢があるAmazon Alexa陣営に比べると、少々寂しいラインアップだった。
そこに今回登場したのが、レノボの10.1型モデル「Lenovo Smart Display M10」と、4型モデル「Lenovo Smart Clock」だ。発売元はGoogleではないが、Google Assistantを搭載した、いわば互換モデルという位置付けだ。
Lenovo Smart Clockは、スマートディスプレイではなくスマートクロックという製品名からも分かるように、時計機能に注力した製品だ。7型の「Google Nest Hub」、およびコンセプトがよく似たAmazonの「Echo Show 5」と比較しつつチェックしていく。
4型の手のひらサイズながらも奥行きはそこそこある
まず本製品の基本仕様をざっと見ていこう。画面サイズは4型で、iPhone 5やSEと同等だ。5.5型の液晶を搭載したEcho Show 5よりも、さらに小型ということになる。解像度は480×800ピクセルと低めだが、動画を再生するわけではないので、特に支障はない。
もっとも、実際に設置すると意外に奥行きがあることに驚かされる。約79.2mmという本体の奥行きに加えて、電源ジャックが後方に飛び出るため、設置に必要な奥行きは、Echo Show 5はもちろん、画面サイズが7型のGoogle Nest Hubを上回る。コンパクトさに引かれて本製品を選ぶと、逆に置き場所に困りかねないので注意が必要だ。
本体は、背面および左右両側面がファブリック生地で覆われるという、スマートスピーカーとしては一般的な外観だ。本体上部には、音量調整のための「+」と「−」ボタンがある。ボタンの上に印刷されているわけではなく、実際にモールドされているので、暗い部屋でも間違いなく押すことができる。
本体の背面には、電源ジャックの他に、USBポートが搭載されている。本製品はステレオジャックがないため、最初にこのUSBポートを見た時、USBスピーカーを接続できるのかと思ったが、実際には単なる給電用のポートで、スマホの充電などに使えるというのがウリらしい。このあたりは親切なのかお節介なのか判断しづらい。
次のページではユーザーインタフェースを見ていこう。
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