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Windows 7の延長サポート終了を前に10億台稼働が見えたWindows 10Windowsフロントライン(1/2 ページ)

登場から4年が経過したWindows 10の稼働台数が10億台に迫っている。2020年1月に延長サポート終了となるWindows 7の終了も追い風になりそうだ。

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 Microsoftは9月24日(米国時間)、同社のWindowsデバイスに関する最新のデータを公開するページを更新し、現在世界で稼働するWindows 10デバイスの数が9億(900million)を突破したことを報告した。

Windows 10の稼働台数は世界で9億の大台に到達

 直近の増加ペースをみると、ちょうど半年前の2019年3月に8億台、さらに半年前の2018年9月に7億台に到達したことを報告しており、このペースでいけば10億台(1billion)の大台の到達は2020年春頃ということになる。特にWindows 7の延長サポートが2020年1月14日に終了することを見据え、今後もWindows 10への流入が見込まれることから、この数字は盤石と思われる。


2019年9月24日に世界のWindows 10稼働台数は9億台を突破

 本件を受け、Microsoftでモダンライフとサーチ&デバイス部門担当コーポレートバイスプレジデントのユスフ・メディ(Yusuf Mehdi)氏は自身のTwitterで「Thanks to our customers, we added more new Windows 10 devices in the last 12 months than ever before.」と報告しているが、リリース開始から1年程度で3.5億台程度にまで到達した2015年〜2016年の時期が最も伸び率が高かったわけで、むしろ賞賛すべきは無償アップグレード特典もなしに、純粋にライセンスの更新や新規デバイス購入のみで地道に年2億台ペースで稼働台数を伸ばしてきたことの方だろう。

 Windows 7の延長サポート終了が近いとはいえ、2020年1月時点でもなお完全な巻き取りが難しい程度には旧デバイスが残り続けることを考えれば、順調に移行が進んでいると考えていい。

 このユーザー移行の推移は、他所のデータからも見て取れる。例えばStatCounterの2019年8月時点でのデータを見ると、ほぼ正比例に近い形でシェアが上昇している。現在はWindows 10が約60%、Windows 7が31%の水準だが、これがサポート終了時にはWindows 10が65%程度、Windows 7が30%を切るくらいの水準まで低下すると予想される。

 秋は新型Surfaceをはじめ、各社から新学期、年末商戦に向けたPCが一気にリリースされ、よりWindows 10への移行が進む可能性が高い。なお、当初Microsoftはリリースから3年後にあたる2018年半ばにWindows 10デバイスの10億台達成を見込んでいたが、これは1年半遅れで達成されることになる。年末から年始ごろに改めて行われると思われる同社のアナウンスに期待したい。


Windows OSのバージョン別シェアの推移(出典:StatCounter)

 次のページではOfficeを巡る動向を見ていく。

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