ロボットのVAIOからLGA4189まで気になる製品を一気にチェック!――CEATEC 2019まとめ:CEATEC 2019(3/4 ページ)
エレクトロニクスやITに関する総合展示会「CEATEC 2019」が幕張メッセで開催中だ。2018年以上に出展者数が増えた会場から、気になるトピックをまとめた。
エイコムの最新顔認証システムでは横顔でもOK
東京都中小企業振興公社による「東京ビジネスフロンティア」ブースでは、東京都下の中小企業が製品やサービスを出展していた。中でもエイコムの顔認証システム「BeeSight」を紹介したい。
BeeSightは、店頭のデジタルサイネージや新しい交通系の大規模サイネージに内蔵されるカメラで、年齢や性別、何秒間立ち止まったかといったデータを取得するのに活用されている。これまでは正面でしか顔を認識できなかったが、今回発表したソリューション「TypeM」では横顔でも認識可能になった。さらに、正面顔でもこれまでより年齢精度が約10%、性別精度が約30%、取得処理速度は約120%アップしたという。
なお、同社のシステムはAndroidとWindowsプラットフォーム対応で、横顔認証可能なBeeSight TypeMはAndroidのみの対応だ。市販のWebカメラや、タブレットのカメラなどを使うことができる。
電力消費が少なく安全性が必要なヒアラブル端末に最適な全固体電池
村田製作所では、全固体電池(二次電池)を展示していた。モバイルバッテリーなどでおなじみのリチウムイオン電池では、電解質に液体を使っているため、衝撃に弱く、落下させたことを忘れて使い続けていると爆発するといった危険性があるが、セラミックを電解質に使った全固体電池では、そのような心配がない。
衝撃や熱に強いといった安全性や、サイズの割に保存できる電力容量が少なめという2つの特性から、損傷すればクリティカルダメージを受けてしまう頭部に近い場所に装着するような、完全分離型イヤフォンや補聴器といったヒアラブル端末に転用したい考えだという。
さらに、村田製作所が独自に開発したワイヤレス電力伝送システム「直流共鳴」方式を使えば、コイルの位置を気にせずに、まるでサイコロを振るかのように端末を枠内に入れておけば充電できることから、一度で大量に使うことの多いモーションセンサーといったIoTデバイスでの活用も見込んでいるとのことだ。
スマートフォンやモバイルPCといった、電力消費の激しいものには使えないが、周辺機器に応用した製品の発売に期待が持てる。
関連記事
- “VAIO”設立5周年を記念した特設ページを開設 動画も公開
VAIOは、設立5周年を記念した新聞全面広告の掲載と特設ページの開設を実施した。 - くまモン好きにはたまらない? 「VAIO S11」限定コラボPC
VAIOは、“くまモン”デザインが刻印された天板を採用する「VAIO S11 くまモンバージョン」を発売する。 - Ice LakeとComet Lake何が違う? 何がスゴイ?――インテルが第10世代Coreプロセッサを解説
10月2日にインテルが「インテル テクノロジー・ショーケース」を開催。第10世代Coreプロセッサの特徴や同社のアドバンテージを披露したり、Project Atenaのロゴ入り実機が展示されたりした。 - Intel、18コアモデルも用意した新「Xeon W」プロセッサを発表
Intelは、最新世代プロセッサのXeon W-2200シリーズの発表を行った。 - 未来のスマホは、端末をねじって操作する
CEATEC JAPAN 2012の村田製作所ブースでは、スマホやタブレットのディスプレイに触れずに、端末自体を曲げたり、ひねったりして操作するUIを展示している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.