新型Let's noteはオリジナルデザイン天板とカスタマイズメニューで攻める:200台の限定モデルも登場(1/3 ページ)
パナソニックは1月15日、モバイルPC「Let's note」シリーズの新製品を発表。同日に製品発表会を開催し、新製品の概要と合わせて、東京2020オリンピック・パラリンピックをイメージした、オリジナルデザイン天板とカスタマイズモデルを訴求した。
パナソニックは1月15日、同社製モバイルPC「Let's note」シリーズの店頭向け最新モデルを投入し、東京都内で発表会を開いた。
新モデルは「Let's note SV9」「同LV8」「同QV8」「同RZ8」シリーズで、1月24日から発売(限定モデルは1月25日)する。全モデルオープン価格だが、予想実売価格は24万円前後(税抜き、以下同)からとなっている。
新たに第10世代Core搭載モデルを用意
発表会の冒頭、パナソニック コネクティッドソリューションズ社 モバイルソリューションズ事業部東アジア営業部長の三宅貴彰氏は、「2020年は東京2020オリンピック・パラリンピックの年。パナソニックのLet's noteとTOUGHBOOKは公式パソコンとなっている。工事の現場、(開催期間における)ICTの活用に切っても切れない関係だ。練習中に収集したデータを解析してチームを強化し、競技場において円滑な大会運営を実現するために、さらには、このイベントに関わる全てのビジネスパーソンの大事なツールとして、Let's noteとTOUGHBOOKは真剣勝負のスポーツの現場、真剣勝負のビジネスの現場でしっかりサポートしていきたいと考えている」と東京2020オリンピック・パラリンピックにおけるパナソニック製品の貢献を訴求した。
あわせて、三宅氏はLet's noteの2019年出荷台数が過去最高であってことを述べた上で、Let's noteがユーザーに選ばれる理由として、「軽量、頑丈、長時間駆動といった製品の特徴を高い次元でまとめ上げており、ユーザーのビジネスを止めないこと、そして、神戸工場生産によるユーザーに安心感を与えることで信頼を得ているため」と語った。
同じく東アジア営業主幹の野村幸司氏は、Let's note新モデルに導入した新機軸を紹介した。
まず野村氏が掲げたのはCPUだ。新モデルではIntelの第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake)を搭載している。上位構成ではCore i7-10510U(4コア8スレッド、1.8GHz〜4.9GHz)、下位構成ではCore i5-10210U(4コア8スレッド、1.6GHz〜4.2GHz)を用意する。
野村氏は、5年前に発売したLet's note SX4(第5世代Core i7-5500U搭載)モデルとCore i7-10510Uを備えたLet's note SV9をベンチマークテストのSYSmark 2014 SEで比較した結果として、Let's note SV9のスコアがSX4の1.8倍であったことを示して、処理能力の高さを訴求した。
加えて、無線LANでも新モデルがWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に準拠したことを挙げている。こちらも、IEEE 802.11ac接続時との転送レートと比較して、Wi-Fi 6が1.4倍速いテスト結果を挙げた。
直販での新たなカスタマイズメニューを用意
また、カスタマイズメニューとして「バッテリーライフサイクルNAVI」を新設し、Web直販モデルで利用できるようにした。このサポートメニューは、バッテリーが劣化したことをシステムが自動で検知してユーザーにアラートを出し、そのアラートを受けてユーザーがWeb経由でバッテリーの交換を申し込む。パナソニックから新しいバッテリーが届いたらユーザーが自分で交換する。
このサポートメニューでは、金額によって36カ月版と48カ月版をユーザーが選択可能だ。「Let's noteはバッテリーをユーザーが取り外せる。だから、バッテリーの交換もサポートセンターで預かることなくダウンタイムが発生せず、ユーザーのビジネスを止めることがない」(野村氏)
Web直販モデルのカスタマイズメニューでは、これまでの天板やホイールパッドに加え、キーボードでも「ディープネイビー」と「マルサラワインレッド」を選択できるようになった。
さらにWeb直販モデルのカスタマイズモデルでは、東京2020オリンピック・パラリンピックオリジナルデザイン天板を選べる構成も登場する。この構成ではCPUにCore i7-10510Uを装備する他、メモリが16GB、ストレージは2TB SSD(NVMe)+1TB SSD(SATA)を内蔵している。価格は47万5200円〜だ。「オリジナルデザイン天板では、神戸工場の昇華転写技術を用いて凹凸の隅々までデザインを施した」(野村氏)という。
次のページでは、特徴的なオリジナルデザイン天板の詳細を見ていく。
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