マウスのDAIVとUSBアダプターで10GbE環境を構築――もう1ギガビットには戻れない:写真や動画などの大容量データをスムーズに(3/4 ページ)
10GbEや2.5GbEといった、ギガビットを超える高速ネットワークが身近に迫ってきている。USBアダプターやNASを使った“現実的な”10GbE環境の構築方法を探ってみた。
対応機器だけなくケーブルも要注意
1つ注意したいのは、Thunderbolt 3はその高速伝送ゆえに一般的なUSB用のType-Cケーブルは利用できず、Thunderbolt 3対応のものを利用することが必須条件だ。しかも長さにも注意する必要がある。
0.5m以下はパッシブで40Gbpsに対応可能だが、0.5mを超えるパッシブのケーブルでは20Gbpsに制限される。0.5m超〜2m以下で40Gbpsを扱えるアクティブケーブルもあるが、非常に高価だ。付属品以外のケーブルを利用する際は、こういった点に注意してほしい。基本的にはPC本体の近くで運用し、長さ制限がThunderbolt 3ほど厳しくない(制限自体は存在するがゆるい)イーサネットケーブル側で長さを調整しよう。
Thunderbolt 3ケーブル(メタル) | ||
---|---|---|
長さ | パッシブ/アクティブ | 通信最大速度 |
0.5m以下 | パッシブ | 40Gbps |
0.5m超〜2m | パッシブ | 20Gbps |
0.5m超〜2m | アクティブ | 40Gbps |
10GbEケーブルは基本的に家庭ではCAT6A以上、CAT7対応機器ではCAT7規格ケーブルの利用が望ましい。その上で、各CATに対して長さの制限もある。ただ、実際にはケーブルの品質に左右され、高品質のものなら1GbE用のCAT5eでも家庭内くらいの距離であれば10GbE通信ができてしまうことがある。このあたりは安心感を含め、各々が試せばよいだろう。
LANケーブル(メタル) | |
---|---|
種類 | 最大通信速度(保証範囲) |
CAT5e | 1Gbps |
CAT6 | 1Gbps |
CAT6A | 10Gbps |
CAT7 | 10Gbps |
CAT8 | 40Gbps |
最後に、通信相手としての10GbE対応周辺機器だ。今回はTerraMasterの「F5-422」を用意した。10GbE対応NASを見渡して、そこまで安価というわけではないが(執筆時のAmazon価格は6万9000円だった)、5ベイと考えるとベイあたりのコストは安い部類に入る。
関連記事
- マウス、「DAIV」シリーズBTOメニューに10GbE対応有線LANアダプターを追加
マウスコンピューターは、クリエイターPC「DAIV」シリーズ一部モデルのBTOオプションとして10GbE対応有線LANアダプターの販売を開始している。 - マウス、Ryzen 7搭載のクリエイター向けデスクトップ
マウスコンピューターは、クリエイター向けPC「DAIV」シリーズからRyzenプロセッサ搭載ミドルタワー型デスクトップPCを発売する。 - 第3世代Ryzenだけではない! AMD X570チップセットというアップグレードパスの魅力
第3世代Ryzen、NAVI世代のRadeon RX 5700シリーズが登場したことで、これで組んでみたい、あるいはアップグレードしたいと検討している方も多いだろう。今回、これら新世代CPU&GPUに対応した新チップセット「AMD X570」がリリースされている。ここではこのAMD X570チップセットの特徴や機能にフォーカスを当てる。 - AMDとIntel合体の“Kaby Lake-G”搭載モバイルPC「G-Tune P3」を速攻チェック
マウスコンピューターが、AMD製GPU機能を内蔵する“Kaby Lake-G”搭載のモバイルPC「G-Tune P3」の販売を開始した。気になる概要を見ていこう。【訂正】 - 親子の対話で“世界に1台しかないPC”を組む――10周年を迎えたマウスコンピューターの「PC組み立て教室」
マウスコンピューターによる夏の恒例イベント「親子パソコン組み立て教室」が長野県飯山市の飯山事業所で開催。多数の親子がPCの自作に挑んだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.