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マイクラ好きの息子も太鼓判! 子どもが初めて使うPC「LAVIE First Mobile」の実力を試す(2/4 ページ)

NECパーソナルコンピュータのデタッチャブル2in1 PC「LAVIE First Mobile」は、主に小学生を想定した「初めてのモバイルPC」だ。その実力はいかほどのものか、筆者の息子(小学6年生)に使わせてみつつ検証してみた。

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フルHDより少し縦に長い「WUXGA液晶」も高評価 ペン操作も便利

 ディスプレイは、WUXGA(1920×1200ピクセル)の10.1型液晶だ。最近のノートPCで一般的なフルHD(1920×1080ピクセル)ディスプレイと比べると、横方向の解像度は同じだが、縦方向の解像度は120ピクセル多い。

 GIGAスクール構想の学習用端末の要件には、ディスプレイに関する規定はない。しかし、プログラミングなどに使うことを考えると、解像度は高い方が望ましい。Windowsベースの学習用端末には、WXGA(1366×768ピクセル)液晶を搭載するエントリー製品もあるが、この解像度では「Scratch」のようにブロックを並べるタイプのビジュアルプログラミング環境を利用するには、はっきりいって“狭い”。フルHD以上の解像度のディスプレイを備えることが望ましい。

 LAVIE First MobileがフルHDよりも少し解像度の高い液晶を採用したことは、プログラミング学習の面で高く評価できる。液晶パネルは、視野角が広く発色も鮮やかな「IPS液晶」を採用しているので、斜めから見たり、タブレットとして縦画面で使ったりする場合も見やすい。

ディスプレイ
10.1型液晶ディスプレイを搭載。画面解像度はWUXGAで、10点検出のマルチタッチに対応し、デジタイザーペンでの入力も可能だ

 また、ディスプレイは最大10点検出のマルチタッチと、静電結合方式のデジタイザーペンでの入力に対応する。ペン入力は筆圧検知も可能だ。指で触って操作することはもちろん、イラストを描いたり、漢字の書き取り学習をしたりする際にも活躍できる。

 付属のデジタイザーペンは、本体の左上に収納できるので紛失しにくい。ペンには充電式バッテリーが内蔵されており、本体に収納すると自動的に充電される。約15秒の充電で約90分間利用できるので、電池切れを気にする必要なく使えるのはうれしい。ペンには、消しゴムボタンと右クリックメニュー表示ボタンも用意されている。

本体左上にペンをしまえる
本体にデジタイザーペンを収納できる
デジタイザーペン
デジタイザーペンには充電式バッテリーが内蔵されている。電池の交換は不要だ
ペン操作
タブレットモードでペン操作をしてみる。タブレットモードでペンを操作をすると結構便利だ

指紋センサーでセキュリティも安心 キーボードは小学生にピッタリ

 本体のディスプレイ上部には約192万画素のインカメラが、背面には500万画素のアウトカメラが搭載されている。

 GIGAスクール構想の学習用端末の要件には、インカメラとアウトカメラを搭載することが盛り込まれている。タブレットとして屋外に持ち出して、植物などの写真を撮ったり、体育で自分の動きを動画で確認したりするといった用途を想定しているからだ。

 ディスプレイの右側には、Windows Hello対応の指紋センサーも搭載されている。セキュリティ面も安心だ。

アウトカメラ
本体の背面には500万画素のアウトカメラが搭載されている

 店頭販売モデルに付属するキーボードは日本語配列のものだが、85キーとキーの数がやや少ない。省略されているのは利用頻度の少ないキーで、具体的には「アプリケーションキー」「Insertキー」「PrintScreenキー」「Pauseキー」などが省かれている。

 主要なキーのピッチは約18.5mmだが、右側の「け」「む」「ろ」「¥」などの一部キーのピッチは約13mmと狭くなっている。キーストロークは約1.8mmで、浅いとは感じない。本体を開くとキーボードの後部が持ち上がり、キーボードに適度な傾斜が付くようにもなっている。

 キー配置は大人の手にはやや窮屈さを覚えるが、メインターゲットである小学生の手にはフルピッチのキーボードよりもフィットするようだ。

キーボードドック
キーボードは全85キーで、いくつの使用頻度の低いキーが省かれている。主要キーのピッチは約18.5mmだが、右側の一部のキーのピッチが狭くなっている
画面の開く角度
ディスプレイはこの角度まで開く。液晶を開くとキーボードの後部が持ち上がり、適度な傾斜が付く

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