NECが新教育プラットフォームを2020年4月から提供、まずは専用のChromebookを販売開始:合い言葉はICTフルレイヤー(1/2 ページ)
NECが2020年4月から、学校・事業者・家庭をつなぐ新教育プラットフォームを提供する。併せて、専用端末として「NEC Chromebook Y1」をリリースする。
2019年11月5日、NECが新しい教育クラウド「Open Platform for Education」を2020年4月から提供すると発表、その専用端末として2in1のChromebook「NEC Chromebook Y1」を11月5日から販売する。
新プラットフォーム専用端末としてChromebookをリリース
主なスペックは、CPUがCeleron N4000(2コア2スレッド、1.1GHz〜2.6GHz)、メモリがLPDDR4の4GB、ストレージはeMMC 32GBで、ボディーサイズは約290(幅)×204(奥行き)×20.35(厚さ)mm、重量は約1.35kgとなる。
タッチ操作に対応した11.6型(1366×768ピクセル表示対応)の液晶ディスプレイを搭載する他、3セルのリチウムイオンバッテリーを内蔵することで最長約10時間の駆動、防滴設計に加え、75cmからの落下試験をクリアーした頑丈ボディー(MIL-STD-810G準拠)を確保している。
標準で1年間の引き取り修理サービスが付属する他、本体と同時購入が必要になるが、3年間〜5年間の引き取り修理サービスやバッテリー交換などの保守メニュー、設定代行サービスも用意されている。同社では、端末1人1台時代に向けたNECならではのサポートも提供するとしている。
なお、本モデルは単体での一般販売は行われず、新プラットフォームとのセットでの提供となる。
現場の課題とEdTechを結ぶプラットフォームに
新プラットフォームは、2019年4月から施工された学校教育法等の一部を改正する法律や、6月25日に文部科学省が発表した“新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)”といった背景を受け、デジタル教科書との併用が可能になるなどEdTech化が一層進む中で、新しい学びに対応すべく発表されたものだ。
ターゲットは全国の教育委員会と学校で、教育事業者の盛り上がりや政府からの高い目標設定が叫ばれる一方、学校現場や家庭からはこれらのマッチング不足の声が上がっており、こういった課題を解決すべくエコシステムを構築したとのこと。
次のページでは、新プラットフォームの特徴を見ていこう。
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