富士通の電子ペーパー端末「QUADERNO」を1カ月使って分かったこと:ScanSnapからの直接取り込みにも対応(4/4 ページ)
「QUADERNO」(クアデルノ)は、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)のE Ink電子ペーパー端末だ。軽量で長時間駆動、見やすい画面に加えてペーパーレス化の機能を強化した新バージョンをチェックした。
初心者の方がなじみやすい製品?
以上のように、紙のノートの代替として使うだけならば直感的なのだが、プラスαの操作をしようとすると、独特の操作性に戸惑う他、PCのユーティリティーを使わなくてはいけないシーンも多い。経験則が通じない分、PCやタブレットに詳しい人よりも、かえって初心者の方がなじみやすいかもしれない。
もっとも、電子ペーパー端末としての品質の高さ、かつ薄さと軽さは折り紙付きで、電子ノートとしての実力は十分、しかもPDFをそのまま扱えるのは魅力だ。そうした意味で今回のScanSnap連携のような機能が増えていけば、さらに活用の幅が広がるだろう。
バッテリーの持ちもよく、スマホやタブレットとは一線を画しているし(公称で約5.5時間のフル充電を行えば最長約3週間の使用が可能)、極端にファイルサイズの大きいPDFを読み込まなければ、デバイスの動作が耐えられないほど重くなったり、フリーズしたりすることもない。価格も2019年秋の改定で税込み5万700円(直販のWEB MART価格)に下がっており、かなり買いやすくなっているのは間違いないところだ。
なお、上位モデルであるA4サイズ版は、13.3型という画面サイズを生かし、ビジネスでよく用いられるA4書類をほぼ原寸大で表示できる。同7万1090円(WEB MART価格)と価格は上がるが、こちらであればA5サイズ版よりも競合となるサイズの製品が少ないだけに価値はある。購入を考えているのであれば、用途を考慮した上で、このA4サイズ版も併せて検討したいところだ。
関連記事
- 13.3型のE Inkタブレット「Boox Max3」を試す(入門編)
ひそかに注目を集めているE Ink搭載タブレットだが、13.3型の「Boox Max3」はどうなのだろうか。最新モデルをチェックする。 - 13.3型のE Inkタブレット「Boox Max3」を試す(活用編)
ひそかに注目を集めているE Ink搭載タブレット。Onyx Internationalの新モデル13.3型「Boox Max3」の使い勝手はどうなのだろうか。動画を交えて細かく見ていこう。 - 耐衝撃構造を備えたiPad用キーボード ロジクール「RUGGED FOLIO」を使ってみた
iPadOSのリリースや、低価格でSmart Connector対応の第7世代iPadのリリースなど、タブレットの代名詞となる「iPad」が好調だ。そこで、iPadをPCのように使う際に欠かせない、キーボードの新モデル「RUGGED FOLIO」をチェックする。 - バッテリー内蔵の15.6型のサブディスプレイ「Xtendtouch XT1610F」はモバイラーの救世主となるか
PEPPER JOBSの「Xtendtouch XT1610F」は、タッチ操作に対応しペンが付属、USB Type-CとHDMI端子を備えるのに加え、大容量のバッテリーを内蔵した文字通り全部入りの15.6型モバイルディスプレイだ。その使い勝手をチェックした。 - 音声操作も可能で天井から音が降る! ソニーの超多機能マルチファンクションライトを試してみた
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、LEDシーリングライトにスピーカーが合体した、ソニーのマルチファンクションライト「MFL-1000A」を紹介する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.