つくば初の「Tsukuba Mini Maker Faire 2020」開催、自作キーボードの展示やマイコンボードの販売も:Tsukuba Mini Maker Faire 2020レポート(1/6 ページ)
2020年2月に、つくば市で初めて開催された「Tsukuba Mini Maker Faire 2020」。その模様を教育IT関連の視点で紹介しよう。
2020年2月15日〜16日、茨城県つくば市の「つくばカピオ」で「Tsukuba Mini Maker Faire 2020」(以下TMMF)が開催された。Maker Faireとは、ものづくりを趣味とするMakerのためのお祭りであり、オライリー・ジャパンが主催している。
つくば市で初開催となる「Tsukuba Mini Maker Faire 2020」
Maker Faireの前身として、Make: Tokyo Meetingというイベントが2008年から開催されていたが、2012年からMaker Faire Tokyoと名前を変え、年1回開催されてきた。その派生イベントとして、岐阜県大垣市でのOgaki Mini Maker Faireや、京都でのMaker Faire Kyoto、宮城県仙台市でのSendai Micro Maker Faireなどが開催されてきた。今回のTMMFは、つくば市で初めて開催されるMakerイベントだが、150組を超える出展者が集まり、多くの参加者でにぎわっていた。
つくば市は科学の街、ロボットの街という側面もあり、科学やものづくりに興味を持つ子ども達による出展も多かった。会場のつくばカピオでは、1階〜4階まで多くの出展者と訪問者でにぎわっていたが、ここではTMMFに展示されていたものの中から、子ども関連の出展と、筆者が特に興味を持ったものを紹介したい。
全国中学生ロボコンの参加機体の展示やロボコン大会が行われる
TMMFでは、全国の中学生を対象とした「創造アイデアロボットコンテスト」に参加している茨城県の中学生によるブースがあり、実際に大会に参加したロボットの機体の展示が行われていた。
創造アイデアロボットコンテストは、日本中学技術家庭科研究会の主催するロボット競技(ロボコン)の1つで、基礎部門、活用部門、応用部門の3つの部門がある。1Fのブースでは、つくば市やつくばみらい市から参加したチームのロボットが展示されていた他、2Fでは基礎部門、活用部門、応用部門のそれぞれの競技に使われるフィールドが設置され、16日には大会も開かれた。学生によるロボコンといえば高専ロボコンが有名だが、中学生ロボコンの参加者も3D CADを活用して機体を設計するなど、技術的にも素晴らしいものだった。
2Fでは、実際に各中学校チームによる競技が行われた。こちらは2019年度応用部門のフィールド。応用部門のテーマは「復興への願い2」で、各チームが復旧ロボットとメッセージロボットの2台のロボットを製作して競技をする
自作キーボードマニアの集団展示にも注目が集まる
最近、自作キーボードが熱いという話はよく聞くのだが、TMMFでも自作キーボードの愛好家団体「Self-made keyboards in Japan and World」が出展し、さまざまな自作キーボードが展示されていた。
中でも特に興味深かったのが「キースイッチ見本帳」だ。このキーボードには、全て違うスイッチが使われており、キーを押すとそのスイッチの画像と名称が画面に表示される仕組みだ。その他、左右分離型のキーボードや、キーの数を減らした60%キーボードなど、さまざまな自作キーボードが展示されており、注目を集めていた。
Self-made keyboards in Japan and Worldのブースに展示されていた「キースイッチ見本帳」。手前のキーボードは全て違うスイッチが使われており、キーを押すとそのスイッチの画像と名称が画面に表示される
続いて、ロボコンやキーボード以外の出展も見ていこう。
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