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「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」のIris Plus Graphicsでゲームを試して分かったことゲーミングPCの道(2/4 ページ)

Razerの「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」(以下、Stealth 13)は、第10世代CoreとIris Plus Graphicsを備えた13.3型のゲーミングPCだ。さまざまなテストから、その実力を試した。

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グラフィックスのパフォーマンスは?

 次にテストしたのは、ゲーミングに関連する3D回りのベンチマークテストである「3DMark」だ。ここからは比較用マシンBに搭載されているIntel UHD Graphics 620での測定結果を、GeForce MX250搭載の比較用マシンB'として見ていく。

 まずはDirectX 12の性能を測るTime Spyから。結果を見ると明らかなように、CPUの性能を示すCPU ScoreではGeForce MX250を上回る性能を示しており、確かにIris Plusはこれまでの統合型グラフィックスとは違うようだ。DirectX 11の性能を計測するFire Strike Extreme、Fire Strikeでも同じ傾向であることが分かる。

 統合型グラフィックスにおけるDirectX 12の性能を測るNight Raidでは、Graphics Scoreが比較マシンBよりも低い値だが、CPU性能が勝っており、トータルではほぼ同じだった。この傾向はスペックの低いPC向けのSky Diverでも同じだ。

 これらを総合すると、これまでのIntel UHD Graphicsよりも、確かにIris Plusの実力は段違いだ。とはいえ、GeForce RTXシリーズのような、満足感のあるゲーミング体験ができるかというと、そうでもなさそうだ。比較用マシンBが装備するGeForce MX250といい勝負、といったところだろう。

Razer Blade Stealth 13 Mercury White
Time Spyの結果
Razer Blade Stealth 13 Mercury White
Fire Strike Extremeの結果
Razer Blade Stealth 13 Mercury White
Fire Strikeの結果
Razer Blade Stealth 13 Mercury White
Night Raidの結果
Razer Blade Stealth 13 Mercury White
Sky Diverの結果

本格的にゲームソフトをプレイしてみる

 ではここからがメインイベントだ。実際にゲームソフトを使ってみよう。

 テストとしては、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」と「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチ)を使ってみたが、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークはどの解像度でも「動作困難」と判定されたため、テスト結果として掲載するのはFFXIVベンチのみとした。

 結果を見るとIris Plusは、GeForce MX250よりも悪いスコアとなっている。FFXIVベンチではDirectX 11が使われているので、それは先ほどの3DMarkのテストとしてはFire Strikeと同様だ。ただし、Fire StrikeではStealth 13と比較用マシンBはほぼ同様のスコアだ。これらを合わせて考えると、ドライバの問題で性能が低くなっているという考えもできる。画質によっての差もスケーラブルなので、おそらくドライバの問題だろう。

Razer Blade Stealth 13 Mercury White
「FFXIVベンチ」の結果
Razer Blade Stealth 13 Mercury White
「FFXIVベンチ」の画面
Razer Blade Stealth 13 Mercury White
魔法を打つ様など、見ているだけで楽しい

 続いて、ゲーム中のフレームレート測定結果だが、以前比較用マシンBをテストしたときには、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」と「ファイナルファンタジーXIV」、「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」を試した。

 今回のRazer Blade Stealth 13 Mercury Whiteは、PUBGだと全然話にならず、ファイナルファンタジーXIVとエースコンバット7はそこそこなフレームレートとなり、がっつりとした3D体験はできないものの、軽いソフトであれば十分楽しめるだろう、というところだった。

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