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PC版「ストV」を最高画質でストレスなく楽しめるモデルを5万円台で自作する方法――導入編お手軽ゲーミングPCの道(2/3 ページ)

インテルが2020年に立ち上げるeSportsトーナメント「Intel World Open」。そのタイトルに採用された「ストリートファイターV」を満喫できるPCを作り、大会に打って出るまでの道のりをお届けする。

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Intelが新たに立ち上げた「Intel World Open」が開幕

 なお、ストリートファイターVはPS4 Proで動作させてもPS4 Proの高性能の恩恵を享受できる設計にはなっていないのだが、2017年3月リリースのシステムソフトウェアからPS4 Proに搭載された「ブーストモード」を利用すると、この現象は幾分軽減される。ブーストモードは、PS4 Proに最適化されていない既存のPS4ゲーム達を「オーバークロック版PS4」的に動かす仕組みだ。

 ただ、このブーストモードをもってしても、一部の練度の高いプレイヤーにとってはまだ「ズレ」を感じるとのことで、PS4 Proよりもさらに高性能なパフォーマンスを発揮できるPC版のストリートファイターVの環境に関心が集まっているわけである。

 理由の2つめは、PC版ストリートファイターVを使った大型の大会やイベントが増えてきているためだ。

 この2020年で1番の目玉イベントは、CPUメーカーの雄「インテル」が主催するeSportsの世界大会「Intel World Open Tokyo 2020」だろう。世界で行われるオンライン予選を勝ち抜いた各国の代表者達が、国の威信をかけて戦い合う大会が7月22日からの3日間、東京で行われることが決定したのだ。ただ、現状では新型コロナウイルスの影響で3月21日開始予定だった予選が5月2日に延期された。

 出場権利は、オンライン予選で優秀な闘いを収めればいいだけだ。参加者はプロ/アマを問わず、賞金総額は25万ドル(約2700万円)となっている。インテルがスポンサーの大会なので当然、大会で用いられるのはPC版のストリートファイターVになるのだ。

ストリートファイターV
eSportsの世界大会「Intel World Open Tokyo 2020」。賞金総額は各タイトル25万ドルずつの合計50万ドルだ
ストリートファイターV
3月21日からオンライン予選がスタートする予定であったが、新型コロナウイルスの影響で5月に延期された

 余談ながら、3月に開催されたストリートファイターVの強豪プレイヤーが闘い合う「TOPANGA CHAMPIONSHIP」決勝リーグもPC版が用いられた。

PC版「ストV」を快適に動かせるPCの姿とは?

 PC版ストリートファイターVをプレイするには、当然、PCが必要になる。具体的にはWindows 10搭載のPCだ。

 ただ、知っての通り、PCはゲーム機以上に性能、形状(フォームファクター)にバリエーションがある。PCは「パーソナルコンピュータ」というくらいなので「個人向けコンピュータ」であるため、使う人に最適化された「性能」と「形状」で製品化されているのだ。

 では、PC版「ストリートファイターV」を動かすためのPCはどんなものなのだろう。そんなシンプルな疑問が浮上することになるわけである。

 まぁ、世の中には特定のゲームタイトルをプレイするのに特化したゲーミングPCが、推奨モデルとしてリリースされることが多い。ただ、最初期版が2016年2月に発売されたストリートファイターVの推奨PCは、今はほとんど出ていない。かつてマウスコンピューターが2016年5月にストV推奨ゲーミングPCを発売したことがあったようだが、当然、既に販売を終了している。

ストリートファイターV
各社から販売されているストリートファイターV推奨PC(画面はマウスコンピューターのG-Tune)だが、既に販売終了となっている

 だったら「作ってしまおう」というのが、今回の企画趣旨だ。

 そう、具体的にいえば、ずばり「ストリートファイターVをプレイするのに必要十分な性能の自作PCを作る」という企画である。

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