日本HPが企業規模に応じたエンドポイントセキュリティサービスを発表:9月30日まで無償提供も
日本HPが、企業規模に応じたエンドポイントセキュリティサービスを新たに発表した。内容を一新したサービスを含め、さまざまな企業規模に応じたセキュリティ対策が用意されている。
日本HPは4月30日、企業規模や専門部署を持たない企業別にエンドポイントセキュリティサービスを発表、順次提供を開始する。
2つの新サービスと内容を刷新した「HP Proactive Security」
新たに発表されたのは、大企業向けのセキュリティソリューション「HP Sure Click Enterprise」と中小企業を対象にした「HP Pro Security Edition」で、従業員規模が200人〜5000人未満をターゲットにしたマネージド型セキュリティサービス「HP Proactive Security」は、4月16日から名称はそのままにサービス内容が一新されている。
5月下旬以降に提供予定のHP Sure Click Enterpriseは、サイバーセキュリティ監視体制(SoC:セキュリティオペレーションセンター)を備えた5000人以上の企業規模を想定したサービスで、業界最先端の高度なエンタープライズレベルの隔離セキュリティ、脅威分析の可視化、他システムとの接続性と詳細な設定が可能だ。
HP Pro Security Editionは、IT担当者が少数、または不在の組織向け(200人未満の企業が対象)のサービスで、ディープラーニングAIベースの保護ソリューションである「HP Sure Sense Pro」と、ブラウザー、ファイルやアプリケーション向けに隔離保護を提供する「HP Sure Click Pro」を統合したものだ。
2020年夏以降に販売予定のHP EliteとProシリーズの一部製品に搭載される予定となっている。
HP Proactive Securityは、SoCを持たないIT部門の課題を解決すべく、HPのサイバーセキュリティエキスパートがモニタリングと管理を行い、企業のデータとデバイスは複数のプロアクティブな保護のレイヤーで守り、高度なディープラーニングと隔離技術を適用することでエンドポイントの保護とリスクの低減を実現する。
価格は1デバイスあたり、1年間で税別8000円だ。
9月30日まで「HP Sure Click Pro」を無償提供
また、9月30日までの期間限定で「HP Sure Click Pro」が無償でダウンロード提供される。HP Sure Click Proは、HP Sure Clilck Secure Browserをユーザーが利用することで、Webサイトを閲覧したり、電子メールや添付ファイル(Word、Excel)を実行したりする際に、ローカルPCから隔離されたコンテナ内で実行することにより、セキュリティの脅威から守ってくれる。
HP Sure Click ProはWindows 10搭載PCが対象で、ダウンロードはこちらから。
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