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まさかのXeon搭載NUC「Intel NUC 9 Pro」はGPUを選べる頼れるヤツだった:新たなNUCの道(4/4 ページ)
Intelが、超小型PC「NUC」(Next Unit of Computing)の次なる道を提示したGhost Canyonの開発コード名で知られる「Intel NUC 9 Pro Kit」を発表したのはCES 2020だった。今回はその評価機をチェックした。
小型PCの枠に収まらない高い性能、パーツ構成はしっかり吟味したい
NUC 9 Pro Kitは、ワークステーションとしては極めてコンパクトなボディーで、ハイエンドデスクトップPC顔負けの性能を実現可能なベアボーンキットだ。ことワークステーションという分野においては、コンパクトさと高い性能を両立させた製品はそれほど多くないが、本製品は2つの要素を絶妙なバランスで取り入れており、構成次第で広範な用途に対応できる懐の広さがある。自身が想定する利用シーンにマッチするのであれば、これほど魅力的な製品もないだろう。
一方で、こういった製品は強みを生かせない構成にしてしまうと、途端に「中途半端に大きく、中途半端にスペックが高い」微妙な存在になりかねない。例えば、本キットを購入してグラフィックスカードを搭載しないのであれば、代わりになる製品はいくらもあるだろう。パーツ構成はしっかり吟味したいところだが、基本的にはNUCらしからぬ拡張性を生かして、高めのスペックを目指すことをお勧めしたい。
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