みんな、11インチiPad Proの256GB版を買うといい(2/6 ページ)
さぁ、プロイラストレーターのrefeia先生がみんなの悩みにズバリ答えるよ! そう、買いたいけどなかなか踏ん切りが付かないiPad Proのお話です。
真のコスパは価格対性能比よりも使用頻度
さて、話を戻して11インチの256GBモデルがお勧めの理由です。
2020年モデルは確かに安くなりました。しかし気を付けなければいけないのは、買っても結局あまり使わなかったら、費用対効果という意味でのコスパは最悪になってしまうことです。そこが、11インチモデルをお勧めする理由です。12.9インチモデルよりずっと、使用頻度の低下につながるワナが少ないのです。
12.9インチモデルのワナまとめ
- サイズが大きい
- 重い(Wi-Fiモデルで641g)
- 縦位置に適さない
- iPadシリーズで最も少数派となるフォームファクター
12.9インチで一番分かりやすい、使用頻度が落ちるワナは、ボディーの大きさと重さですよね。12.9インチモデルは以前から持っていますが、家でも机に設置した状態以外で使うのはつらいですし、外に持ち出すには相応の気力が必要でした。
大きさについては、一見して分かる以上の影響があります。12.9インチモデルは、取り扱う時の緊張感というか、プリミティブな恐怖感があるのです。
これには個人差があるでしょうし、気にならないという人もいると思います。ですが、ある程度薄くて、ある程度の大きさがあり、硬い物だと起こるのでしょうか。個人的には12.9インチモデルは一応自然な動作で扱えますが、絶え間なく小さなストレスを感じ続けています。
さらに厳しいのは重さです。11インチの471gと12.9インチの641g、たった170gの差じゃないか? と思うかもしれませんが、とんでもありません。iPadは持ち上げるときや持ち歩いているとき、片手で支える機会がひんぱんにありますよね。両手に持って使っている時も、操作するために一時的に片手を離します。その片手持ちがキツいのです。
例えば片手で水平に持って、端から5cmぐらいの所に指を添えるとします。この原理で11インチモデルでは約1.2kg、12.9インチモデルでは約1.8kgが指にかかる力になります。12.9インチモデルの方が重心が遠いので、負担が増しているんですね。
絶対値として思ったより大きいだけでなく、サイズが変わるだけで1.5倍です。10インチ台のモデルを縦位置で持った場合と比べると、何と3倍もの負担になります。そのため、12.9インチモデルは机に置くか太ももなどの支えがないと苦痛ですし、運ぶ時も片手でつまむような動作ではきついです。かといって左手で背中を支えるような持ち方は、グラグラして少し怖いです。
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