スマートスピーカー「Clova WAVE」でテレワークをスムーズにこなす方法:テレワーク時代のスマート家電(2/3 ページ)
6月に緊急事態宣言が解除され、“新たな日常”が始まった。その一方で、我が家には未解決の問題が継続したままだ。そこでスマート家電、今回はスマートスピーカーで課題解決に取り組んだいきさつをお届けしよう。
及第点のオーディオ回り
さまざまな機能を備える一方で、Google アシスタント(Google Home)や、Amazon Alexa(Amazon Echo)と比べてClova向けのスキルは少ない。しかし、そのおかげで使えそうなスキルとの出会いが生じる、というのは意外なメリットだと感じた。
大手のスマートスピーカーの場合、開発されているスキルが多すぎて、必要なスキルを確認できず、検索することになる。検索という行為は目的があるからできることであり、目的がなくつらつらと眺めて何かを発見したいという要望には向いていない。
その点、Clovaスキルは数が少なく(2020年7月14日時点で227)、ジャンルごとに見ていかなくとも目で追っていける量だ。ウィンドウショッピングのような楽しさが、そこにはある。
例えば、普段は無音状態より、環境音を流しておいた方が、作業に集中しやすいという人も多いかと思うが、Alexaスキルでは環境音で検索しても数が多すぎて目移りしてしまう。Clovaならそもそもの数が少ないために探しやすい。数が少ないから、全部試してみようという気も起きる。マイナーでスキル数が少ないからこそ、お気に入りを見つけられる、というわけだ。決して、導入したのにスキルが少ないことに対する悔し紛れの言い訳などではない。
また、音楽を聴いていて「この音がいいな」と感じられたこと、呼びかけを正確に聞き取ったり、声によるメッセージ変換が正確であったりしたことなどは、意外であった。
ただし、呼びかけに対する反応に関しては、「クローバ」だけより「ねぇクローバ」と長めの発話の方が聞き取りが向上していると感じた。それもそのはず、「ねぇクローバ」と呼びかけたときのみ反応が良くなるようアップデートされていたのだ。
容量5000mAhのバッテリーを内蔵しているおかげで、音楽を聴きながら部屋と部屋を行ったり来たりするポータブルスピーカーのような使い方ができることも、Sonosの「Sonos Move」などと並んで便利なところだ。
連携サービスの少なさが弱点?
スマートスピーカーの用途として多いのは、声をコマンドにして、ニュースや時刻、天気予報などの情報を得たり、家電を操作したりすることだ。Clova WAVEの場合、情報取得に関しては及第点なのだが、家電の操作というところで課題があると感じた。
赤外線リモコンを内蔵しているので、「家電に付いているリモコンから学習させよう」と考えていたのだが、ユーザー側で学習させるといったカスタマイズが利かず、Clova側でサポートしているメーカーでないと、家電の設定ができない。
今後、サポート対象のメーカーは増えていくのに期待したいのだが、できればラトックシステムの「スマート家電コントローラ」のように、リモコンの赤外線パターンを読み込んで登録する「手動学習」機能があれば良かった。数が多くなると、それだけ探す手間が生じてしまうからだ。
IoT家電を設定することもできるが、こちらも数が十分ではない。先日導入したスマートLEDシーリングライトは+Style製だが、こちらには対応していなかった。
また、音声リモコンに対応している家電の種類が今のところTVと照明だけ、というのも気になる。せめて、エアコンと扇風機も含めてほしかった。そうでないと、家にあるさまざまなリモコンを1カ所にまとめられるスマートスピーカーのメリットを享受できない。
で、我が家の課題は解決できるのだろうか。
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