2画面デバイス「Surface Duo」の米国発売は9月10日で予約スタート、価格は1400ドルから:Windowsフロントライン(1/2 ページ)
米Microsoftの公式ブログ「Surface IT Pro Blog」でのフライング公開を経て、パノス・パネイ氏が「Windows Blog」にて“正式な発表”がなされた2画面デバイス「Surface Duo」。その経緯をまとめた。
以前に本連載で「リリース時期が前倒しされた『Surface Duo』の登場が迫る」と題して同デバイスの現時点でうわさされる仕様や登場時期について紹介したが、そこでの内容通り、当初今年2020年のホリデーシーズン商戦といわれていた発売時期から前倒しが行われ、米国では9月10日に提供が開始されることがMicrosoftより正式発表されている。
(米国での)発売は9月10日、価格は税抜き1399ドル
Microsoftの公式情報は、同社Tech Community Blogで8月12日(米国時間)に公開されたフランク・ブッフホルツ(Frank Buchholz)氏の「Surface Duo brings mobile productivity powered by two screens + M365 & Android apps」という投稿の中で確認できる。
それによれば、発表同日の9月10日より米国の出荷が開始され、税抜き1399ドルで提供が行われる。5.6型のデュアルスクリーンを合わせて見開きで8.1型のPixelSense Fusionディスプレイを構成するのが特徴で、その他のスペックについては触れられていない。
なお、今回の発売日と価格情報はどうやら本来出るべき形で出されたわけではなく、何らかの事故でいくつか同時公開されるべき記事群と同じタイミングではなく、同Blogの記事のみが先行公開されてしまったものと筆者は考える。
実際Surface Duoは、この少し前のタイミングでパノス・パネイ氏がティーザー広告を公開していたように、本来の発表タイミングに合わせて少しずつ公式情報を小出しにする仕掛けを用意していたものと考える。
Surface Duoそれ自体は開発者から企業ユーザー、一般ユーザーまで広くアピールされるべき製品だが、今回情報が出ているのはブッフホルツ氏の「Surface IT Pro Blog」のコーナーに投稿された記事のみだ。つまり、本来同時に出るべき情報の一部しか公開されておらず、実際に同Blogのリンクで参考情報として示されているページの中身はほぼ空で何も用意されていない。
本稿が掲載されるタイミングまでに同Blog記事以外の情報がMicrosoftから公開される可能性もあるが、本来想定されていた発表日は現地時間で8月12日の夜、あるいはもう少し後の日付だったのだと予想する。
※編集部注:時間差でWindows Blogにて、パノス・パネイ氏による発表が行われ、詳細なスペックも公開された。
不自然な情報公開
Surface Duoに関する最新のリーク情報は現地時間で8月12日早朝に公開されたが、それに続く形でブッフホルツ氏のBlogは公開された。一応、その間にパネイ氏のティーザー広告が入るのだが、その直後に中途半端な公式情報が出てしまったわけで、非常に唐突感がある。
以前のレポートでは、Snapdragon 855搭載などのスペックの話題に触れているが、これはあくまでうわさの範囲で、発売日や価格にまで言及しているブッフホルツ氏の記事では公式スペックさえいまだに言及されていない。
さらに不自然なのは、Surface Duoのリーク情報について一番詳しく報じていたWindows Centralの最新記事で「本日(8月12日)よりプリオーダー開始」と書かれているのだが、前述のように購入の参考となる(本稿執筆時点で)情報がどこにも出ておらず、さらにプリオーダー可能なサイトやリセラーの名前が分からない(ブッフホルツ氏の投稿ではリセラー情報へのリンクが張られているが、Surface Duo関連の情報は一切ない)。
Neowinの記事では「AT&T」「Best Buy」「Microsoft Store」の名称が挙がっているものの、これらサイトで「Surface Duo」を検索しても商品一覧には出てこない。
※編集部注:米国では予約が可能になった。
これは筆者の推測だが、事故で公式情報が先に出てしまったため、メディアの記事や参照先ページの情報との整合性が取れなくなっているのではないかと考える。例えば、The Vergeのトム・ウォーレン氏はSurface Duoの発売日やスペックの発表が近いと判断して予定稿のようなものを用意していたが、思わぬ形で公式情報が出てしまったため、本文そのままにタイトルで「発売日と価格」の2つの情報のみ触れるという形で記事を緊急公開したように見える。これが本稿執筆時点での「Surface Duo」に関する情報の筆者の分析となる。
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