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240Hz液晶にメカニカルキーボードと魅力満載のゲーミングノートPC「G-Tune H5」は何が変わったのか(5/5 ページ)

IntelやAMDから新型CPUが登場したことを受け、各社のゲーミングPCに新モデルが相次いで登場している。マウスコンピューターの「G-Tune」で最上位モデルとなる「G-Tune H5」を細かくチェックした。

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バッテリー駆動時間も優秀

 ディスプレイの輝度を50%、エンターテイメントモードに設定して計測したPCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは、バッテリー駆動時間が7時間37分だった。公称値(約10時間)にはおよばないものの、ビジネスでの実用に近い内容で7時間以上動作した実績は心強い。

 これだけの数値が出ていれば、臨時にテレワークに転用する場合などはACアダプターを持ち運ぶ必要はほぼないし、停電時など緊急時に情報収集に使うPCであったり、あるいはスマートフォンのバッテリー代わりとして使ったりすることもできるなど、ゲーミングノートPCであっても実用的なバッテリー駆動時間を確保しているメリットは少なくない。

 動作音についても、パフォーマンスモードでは高負荷時には大きな音がするものの、爆音、ごう音と表現するほどではなく、低負荷時中負荷程度であればノイズが耳障りなこともなく、実用十分と感じた。エンターテイメントモードであれば、静音といえる状態で運用できる。

 放熱設計もゆとりがある。ヒンジ部やキーボードの中央やや右あたりはかなり高温になるものの、ゲームでの使用頻度が高いキー、例えば、WASDキーを中心とした左手で触れるキーやパームレストについてはパフォーマンスモードであっても温度が低く保たれていた。

G-Tune H5
バッテリーレポート。93Wと大容量のバッテリーを搭載している
G-Tune H5
PCMark 10/Modern Office Battery Life(エンターテイメントモード)のスコア
G-Tune H5
パフォーマンスモードでFINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマーク(1920×1080ピクセル/最高品質/フルスクリーン)を実行し、終了直前にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温は25度)。中央部は50度近い部分もあるが、パームレストや左手が触れるキーは30度台の半ばだ

ワンランク上のゲーム体験ができる完成度の高い優良ゲーミングPC

 本製品の魅力は、単に高性能なCPUとGPUを搭載しているだけでなく、プレイフィールを左右する液晶ディスプレイの画面、キーボードまでを含めたトータルなゲーミング環境、しかも快適な環境を提供できる製品であることだ。

 単に性能だけならば、より高性能なCPUとGPUを搭載したモデルもあろうが、名目上のスペックが良くても実際にパフォーマンスが発揮できなかったり、騒音や発熱などが原因で使用感が悪くなったりするのでは意味がない。15型クラスのフォームファクターでは、やはりこのくらいのスペックが最もバランスに優れていると思われるし、実際にCPUとGPUのポテンシャルを引き出しつつ、使用感の面まで完成度高く仕上がっている。

 それでいてコストパフォーマンスも十分だ。標準構成の価格は、税別22万9800円となっている。Microsoft Office Personal 2019付きで24万9800円だ。極端にハイエンド過ぎないコストパフォーマンスに優れた内容なので、ゲーミング環境のステップアップを考えているゲーマー全てにお勧めできる製品となっている。

 ゲーミングPCとしてはハンドリングしやすいボディーで、バッテリー駆動時間も悪くないし、インタフェースも豊富で汎用(はんよう)性は高い。ゲーミングPCとしてだけでなくビジネス、テレワークへの活用を考えているユーザーにとっても適している。

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