全てのハイエンドが“過去”になる――4Kゲーミングの最高峰「GeForce RTX 3080」先行レビュー(3/5 ページ)
日本でも9月17日に発売する「GeForce RTX 3080」だが、その実力はいかほどなのだろうか。発売前日だが、「Fouders Edition」(リファレンスカード)を使って先行チェックする。
PCゲームにおけるフレームレート
続けて、実際のPCゲームを使ってフレームレート(秒間の描画コマ数)をチェックしてみよう。
まず、「レインボーシックス シージ」(UBIsoft)でテストしてみる。画質プリセットは“最高”とした。フルHD、WQHD、4Kの解像度でゲーム内ベンチマークモードを実行し、平均フレームレートと最小フレームレートを計測した。
フルHDでは、それほどパフォーマンスに差が出ていない。しかし、WQHD、4Kと解像度を上げるほど、RTX 3080の優位性が高まる。
このゲームは競技色の強いFPSタイトルではあるが、RTX 3080なら4Kの最高画質でも平均で240fps以上のフレームレートを確保できることは素直にすごい。ただ、普段はフルHDディスプレイでプレイしているとしたら、RTX 3080はややオーバースペックともいえる。
最近はリフレッシュレートが360Hzのディスプレイも出てきている。このGPUを最大限に生かそうとするならば、ディスプレイなどの“環境作り”にもこだわるべきだろう。
次に、画質設定によっては極端に高い負荷が生じる「レッド・デッド・リデンプション 2」(ロックスター・ゲームス)のフレームレートをチェックする。今回は「高度なグラフィックス」設定を標準のままとして、その他の項目を最も負荷がかかるように設定した。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、ゲーム内ベンチマークモードを使って平均フレームレートと最小フレームレートを取得した。
このような設定にすると、特に4K解像度ではグラフィックスメモリが“ギリギリ”となる。RTX 3080をもってしても、フルHDですら平均フレームレートが60fpsに届かない状況である。とはいえ、グラフィックスカードに過剰な負荷を掛かるシーンではRTX 3080が突出して優れたパフォーマンスを発揮する。
ちなみに、RTX 2080では「グラフィックスメモリの容量不足」で4K解像度のテストを実行できなかった。
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