最新APUに対応した「DeskMini X300」はA300から何が変わったのか:ついに8コア16スレッド対応!(1/3 ページ)
ASRockの小型ベアボーンキット「DeskMini X300」が10月9日に販売される。生まれ変わった新モデルはどうなのか、従来のDeskMini A300と比較した。
ASRockが10月9日に発売する、容積1.92Lの小型ベアボーンキット「DeskMini X300」。小型ながら豊富なドライブを内蔵できることで、根強い人気を誇る「DeskMini A300」の後継モデルだけに、8月6日の発表から今か今かと待ち望んでいた人も多いのではないだろうか。
発売前にサンプル機を入手できたので、早速チェックしていこう。
A300からX300になって変わった部分
ASRockのDeskMini A300は、CPU内蔵のグラフィックス機能を利用したコンパクトで手頃なベアボーンキットとして高い人気を誇り、これをベースにしたオリジナルモデルも各社から発売されている。一方、搭載できるCPUは最上位で4コア8スレッドのRyzen 5 3400G(開発コード名:Picasso、3.7GHz〜4.2GHz)まで、メモリもDDR4-2933(PC4-23400、Ryzenの場合)までとなり、最新のRyzen APUは対応できなかった。
そこで、チップセットをAMD A300(A300M-STX)からAMD X300(X300M-STX)にアップグレードすることで、8コア16スレッドのRyzen 7 PRO 4750G(開発コード名:Renoir、3.6GHz〜4.4GHz)などのZen 2アーキテクチャを採用した「Ryzen 4000シリーズ・デスクトップ・プロセッサー」の搭載が可能になった。同時に、メモリもDDR4-3200(PC4-25600、Ryzenの場合)までのサポートに引き上げられている。
付属のCPUクーラー(AM4 CPU Cooler)にも手が加えられており、従来の約77(幅)×68(奥行き)×19(高さ、7cm角ファン込みだと39mm)mmのヒートシンクから、高さが24mmに増した(ファンは変更なし)ものになった。これによるノイズの変化は別記事で取り上げる。
なお、X300に設置できるCPUクーラーは全高が約46mmまで、幅は約94mm以下までとなるので、Noctuaの「NH-L9a」などのサードパーティー製ファンを導入するのも手だ。
次に拡張性やインタフェースを見ていこう。
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