税込み9万円切りの6コアAPU搭載パワフルノートPC「mouse B5-R5」を試す(3/3 ページ)
さまざまなブランドのPCを展開するマウスコンピューターだが、最もスタンダードな「mouse」シリーズに高コスパのモデルが加わった。「mouse B5-R5」の実力を見ていこう。
6コアの性能を引き出した好スコアを記録
最後に、ベンチマークテストで本機のパフォーマンスを確認する。
評価機のスペックは、CPUが6コア6スレッドのRyzen 5 4500U、メモリは8GB×2(DDR4-2666)、ストレージが256GB(SATA)、OSがWindows 10 Home 64bit(1909)という内容だ。ユーティリティー「CONTROL CENTER 3.0」の動作モードは、「パフォーマンス」に統一した。
まず、CPUの性能を見るCINEBENCHでは、R23のMulti Coreが6313、Single Coreが1161、R20はそれぞれ2463と452だった。システムの総合性能を見るPCMark 10でも、日常操作(Essentials)、オフィス作業(Productivity)、クリエイティブ(Digital Content Creation)と優秀なスコアで、第10世代のCore i7-10710U(開発コード名:Comet Lake、6コア12スレッド、1.1GHz〜4.7GHz)を上回るスコアを記録した。デュアルチャンネルメモリの性能もきっちりと引き出している。
3DMarkやFINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークのフルHD解像度でのテストでも、内蔵GPUながら好成績を残している。過度な期待は禁物だが、軽めのゲームタイトルなら快適にプレイできるだろう。
なお動作音については、CINEBENCH R23やTime SpyなどCPUやGPUに高負荷が続いた場合は、ファンの風切り音が耳障りに感じるが、一般的なビジネスアプリケーション利用時は気にならない。むしろ、底面から吸気をする仕様なので、システムに負荷をかけ続ける場合は置き場所に気を配りたいところだ。
高コスパで持ち出せるフルサイズのノートPC
各社で採用が進むRyzen Mobile 4000シリーズだが、mouse B5-R5は据え置きタイプの15.6型液晶ディスプレイを備えつつ、20mmを切るスリムボディーを実現した貴重な選択肢だ。画面輝度をMaxにした状態でPCMark 10/Modern Office Battery Lifeを実行したところ、6時間21分も動作しており、通常のビジネスタイムならACアダプター不要で作業できるだろう。
ベンチマークテストでも好成績を残しており、優れた性能をいざとなれば持ち運んで使うことができるのは魅力だ。標準構成で税別7万9800円と安価だが、ぜひ豊富なBTOメニューを生かして最低でも8GBのメモリーを追加して購入したい。この状態でも税/送料込みで9万8450円と10万円を切っており、コストパフォーマンスは高い。
長時間利用しても、パームレストやキーボードなど手の触れる部分で不快な熱を感じる部分はなく、テレワークやオンライン授業などでメインで使いつつ、息抜きでゲームや動画を楽しむ用途に最適な1台と言えるだろう。
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