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GeForce RTX 3080と比べてどう? AMDの新型GPU「Radeon RX 6900 XT」の実力をチェック!(4/4 ページ)

AMDの新型GPU「Radeon RX 6900 XT」が間もなく登場する。Radeon RX 6000シリーズのフラグシップとして、競合のハイエンドGPUを超える性能を有するという。その実力を、ベンチマークテストを通してチェックしてみよう。

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RX 6900 XTとRX 6800 XTのピーク電力はほぼ同じ

 ここまでベンチマークテストをしてきたシステムにおける消費電力はどうだろうか。ワットチェッカーで測ってみよう。起動後10分間何もせず放置した状態の電力値を「アイドル時」、3DMarkのTime Spy Extremeを動作させた際の最高電力値を「高負荷時」として記録した。

 アイドル時の消費電力はいずれも60W程度だが、高負荷時の電力はRX 6900 XTが443W、RX 6800 XTが445Wと、スペック上は同じ消費電力ながらRX 6900 XTの方がわずかに消費電力が低い。とはいえ、その差は微々たるものである。両者と比べて消費電力が20W高いRTX 3080を搭載した場合は、ピーク時が471Wと、より多くの電力を消費する。

 ちなみに、RX 6900 XTでRage Modeを有効化した場合は、わずかながらも消費電力が上昇する。

システム全体の消費電力
システム全体の消費電力

価格と性能を考えれば魅力的 問題は「買えるかどうか」

 ここまで見てきた通り、Radeon RX 6900 XTは多くの場面で価格相応の優秀な性能を発揮し、それでいて消費電力を抑えられている。総合的に見れば極めて優秀なGPUだ。

 競合のNVIDIA製GPU、とりわけGeForce RTX 3080とはシチュエーションによって勝ったり負けたり……という関係だが、RTを考慮に入れなければ、フルHDでフレームレートを伸ばしやすく、4Kゲーミングの快適なプレイに耐えうる地力がある点において、十二分に競争力のあるGPUであると考えて差し支えない。

 とはいえ、Radeon RX 6000シリーズは現時点で製品の入手性に問題があり、なかなか入手できないことがネックとなっている。市場動向を追っているユーザーには周知の通り、供給量が十分でないのだ。現在はGeForce RTX 30シリーズ以上に“レアアイテム”と化している。フルスペック版ダイを使用するRX 6900 XTともなれば、その数がさらに限られることは推して知るべしである。

 せっかくのチャンスなのに……とは思うが、こればかりは製品在庫が充実するのを待つしかなさそうだ。

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