オフィスの最適化に超小型PC「ASUS Mini PC PN62」という新たな選択肢(1/3 ページ)
これまでは出社して全員集合というのが当たり前であったが、新型コロナウイルスの影響でオフィスの状況がガラリと変わりつつある。在宅ワーク、シェアオフィスやサテライトオフィスといったテレワーク時はノートPCが当たり前の中で、実はお勧めの超小型PCという新たな選択肢を取り上げる。
新型コロナウイルスの流行以降、オフィス環境が大きく変わりつつある。テレワークが普及するとともに、一極集中を避けるためのシェアオフィスやサテライトオフィスが導入されるなど、オフィスの面積の適正化、役割の再編が進んでいる。
注目を集める新しい形のオフィス
そういった流れを受けて、注目を集めているのがフリーアドレスだ。従業員それぞれが決まった個別のデスクではなく、共有スペースからプロジェクトやタスクの内容に応じて働く場所を柔軟に選んで働くスタイルである。
オフィススペースの最適化や作業効率アップだけでなく、従業員同士のコミュニケーションを促し、クリエイティビティやチームワークを高める効果も期待されている。このような共用スペースで使うPCには、PCとしての基本性能、機能はもちろん、省スペース性、静音性なども重要になってくる。
そこで新たな選択肢としてお勧めしたいのが、ASUS JAPANから登場した超小型PC「Mini PC PN62」だ。ボディーの容積はわずか0.65Lと抜群の省スペース性を誇り、液晶ディスプレイの背面にマウントできる「ゼロスペース」でありながら、PCとしての高い基本性能、拡張性を備えているのが大きな魅力である。これから実機で詳しく見ていこう。
容積0.65Lの超小型で頑丈なボディー
PN62の最大の特徴は、超小型のボディーだ。具体的なサイズは約115(幅)×115(奥行き)×49(高さ)mm、容積にすると約0.65Lで、重量も約0.7kgと軽量だ。横置きを前提にしており、底部にはゴム足が装着されている。
ASUS独自の厳しいテストをクリアしており、高い信頼性を備えているのも特徴だ。動作音、振動、落下などのテストに加えて、さまざまな温度環境や湿度環境で動作テストを行っている。
超小型PCは、小ささゆえに設置場所の自由度が高いが、温度や湿度の条件が悪く、このような耐久性がネックになることがある。耐久テストの裏付けにより、設置場所の環境に神経質にならなくてよいのは強みだろう。
Thunderbolt 3を筆頭に豊富なインタフェースを用意
PN62はボディーこそ小さいが、インタフェースを豊富に備えている。USBはType-Cが3基(Thunderbolt 3、USB 3.2 Gen2、USB 3.2 Gen1)、Type-A(全てUSB 3.2 Gen1)も3基あり、合計で6基が使える。
前面のUSB Type-C(USB 3.2 Gen2)端子はUSB Power Delivery(USB PD)に対応しており、同じくUSB PDに対応したACアダプターや液晶ディスプレイなどからの給電で本機を動作可能だ。また、背面のUSB Type-C(USB 3.2 Gen1)端子はディスプレイ出力(DisplayPort Alternate Mode)に対応する。Thunderbolt 3、HDMIの各端子も装備し、4K解像度で2画面同時出力が行える。
さらには、microSDメモリーカードスロット(SDHC/SDXC対応)、3.5mmのオーディオ端子、有線LAN(1000BASE-T)を備える他、前面にはIRセンサーやデュアルマイクも搭載するなど、非常に充実した内容だ。
通信機能としては1000BASE-T対応有線LAN、Wi-Fi 6の無線LANとBluetooth 5.0を標準装備している。Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)は先代のWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)に比べて電波の混雑した状況、および複数のデバイスが通信している状況でも安定して高速な通信ができることが強みだ。
前面にはUSB Type-C(Gen2)とType-A(Gen1)が1基ずつ、オーディオ端子やIRセンサー、microSDカードスロット、デジタルマイクも内蔵している。USB Type-Cは、USB PDにも対応しており、液晶ディスプレイなどからの給電でも動作できる
2基あるUSB Type-Cは、1つがThunderbolt 3、もう1つはUSB 3.2 Gen1(DisplayPort Alternate Mode対応)だ。HDMI端子と合わせて、4K解像度に対応したディスプレイ出力端子は合計で3系統装備し、同時利用は2系統まで可能だ。有線LAN、2基のUSB Type-A(3.2 Gen1)の端子も備える
液晶ディスプレイにマウントすれば“ゼロスペースPC”に
PN62には、VESAマウントに対応した液晶ディスプレイの背後にマウントして使うためのマウントフレームも標準で付属している。フレーム単体で液晶ディスプレイの裏側に装着でき、後から本体をスライドして装着できるのだ。メンテナンスの際も楽に着脱できるので助かる。
VESA規格自体は汎用(はんよう)規格だが、規定されているのはネジ穴の位置のみなので、実際にマウントしようとすると物理的な干渉が発生する場合がある。PN62は最小限の大きさゆえ干渉が発生する可能性は低いが、念のため留意しておきたい。
ASUS JAPANでは、PN62と組み合わせるディスプレイとして同社の法人向けモデル「BE249QLBH」を推奨している。PN62を確実にマウントして使うことができるのはもちろん、見やすさ、使いやすさにこだわっており、高さ、スイベル、チルト、ピボット機能など、柔軟な調整機能によって常に最適な視認性が得られる。チラつきを防ぐフリッカーフリー、ブルーライトをカットするブルーライト軽減など、疲労に配慮した機能を搭載しているのもうれしい。
このサイズならば、医療機関やホテルの受け付け、さらには教育現場などスペースが限られたシーンで威力を発揮してくれそうだ。
PN62を背面にマウントして使えるASUS JAPANの23.8型液晶ディスプレイ「BE249QLBH」。画面解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)で、ノングレアで視野角が広いIPS方式を採用しており、ビジネスシーンでの利用に向いている。5年間の長期保証に加え、ブルーライト低減機能など、ビジネス向けの王道モデルと言える
4K表示やUSB Type-C給電機能が利用できる「ProArt PA279CV」
PN62は、USB PDに対応しており、液晶ディスプレイがUSB PDをサポートしていれば、USB Type-Cケーブルを使った給電で動作可能だ。画面表示やACアダプターの接続が不要になるため、見た目もぐっとスマートになる。
このUSB Type-C給電機能を利用できる液晶ディスプレイの1つが、ASUS JAPANの「ProArt PA279CV」だ。プロ向けの製品だけあってスペックは充実している。画面解像度は4K(3840×2160ピクセル)と広大で、1000:1のコントラスト比、sRGB100%カバーの広色域、ΔE>2の色精度に対応するなど色再現性にも優れており、ビジネス用途だけでなく、クリエイティブユースとも相性は抜群だ。
続いて、内部スペックの詳細を見ていこう。
提供:ASUS JAPAN株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年1月8日
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