一体化スタンドで頑丈! プリンストンの4K対応モバイルディスプレイ「UP-M156T4K」を試す:液晶ディスプレイの道(1/3 ページ)
4K表示に対応したモバイルディスプレイは、接続するデバイスによって電源が足りなかったり、思うように動作しないケースもあったりするが、プリンストンの新製品「UP-M156T4K」はどうなのだろうか?
プリンストンから、4K(3840×2160ピクセル)表示に対応した15.6型のモバイルディスプレイ「UP-M156T4K」が登場した。USB Type-CとHDMIの両方式に対応し、タッチ操作にも対応するなど、全部入りと言っていいスペックだ。
現在、モバイルディスプレイを選ぶにあたって、せっかくならば4K対応モデルを……と考える人は多いはずだが、実際に購入してみると電源回りがシビアだったり、タッチ操作に難があったりと、フルHD(1920×1080ピクセル)モデルに比べ、問題が発生する確率が高いのが現状だ。
今回の製品は、そのあたりはどうなのか気になるところである。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
4K表示に対応しACアダプターも標準で付属
まずは、スペックをざっとチェックしておこう。パネルサイズは15.6型で、画面解像度は4Kと大画面だ。視野角は水平/垂直ともに170度のIPS方式、グレア加工ゆえ画面はややギラつきが目立つ。
コントラスト比は1000:1、最大規模は250ニト、応答速度は10ms、オーバードライブがオフだと25msとなっている。表示色は約1670万色で、最大リフレッシュレートは60Hz、HDRにも対応する。応答速度がそれほど速いわけではないが、スペックとしては全部入りと言っていい。さらに10点マルチタッチにも対応している。
本製品の特徴の1つに、スタンドと一体型のボディーが挙げられる。金属製のヒンジで開閉する仕組みで、角度は無段階で調整でき、安定感はかなり高い。ほんのわずかに角度を変えるのも容易だ。縦置きにして使う場合は自前でスタンドを調達する必要はあるが、安定性と頑丈さは強みと言っていい。
ベゼル幅は、下部こそ実測で約20.5mmと厚みがやや目立つが、左右および上部は実測で約4.5mmと、極細と呼べるデザインになっている。ちなみに画面とベゼルの間には段差がなくフラットだ。
重量は約982gと、15.6型のモバイルディスプレイとしてはかなり重いが、これはスタンドが一体化しているという事情によるものだ。ただし、その代わりにカバーやポーチなどの重量は含まれないので(パッケージにも付属しない)、持ち歩き時の総重量を比較する場合はそれらも考慮する必要がある。
付属品は、USB Type-Cケーブル、USB Type-A→Type-Cケーブル、miniHDMIケーブルに加え、USB Type-Cポートに挿して使用する専用ACアダプターも付属している。4Kのディスプレイとなると消費電力が大きいことから、接続先のデバイスによっては補助給電が必要になることも考えられるので、このようなオプションになりがちなデバイスが標準で付属するのはありがたい。
続いて、ノートPCに接続して利用してみよう。
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