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STEM教育を支える電子工作キットが多数 「EDIX 東京 2021」の注目展示をチェック!(後編)(2/3 ページ)

毎年開催される大規模な教育関連展示会の集合体「EDIX東京」。2021年もさまざまな教育向けの機器、サービスやソリューションも展示されていた。この記事では、STEM教育にまつわる展示を紹介していく。

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より高度な教材を扱う企業も

 EDIX東京 2021では、ディスプレイを搭載する「シングルボードコンピューター」や、プログラミングを学べる“絵本”を出展する企業もあった。プログラミングをオンラインで学べるサービスを紹介する企業もあったのは、昨今の新型コロナウイルス感染症の流行が影響しているかもしれない。

obnizブース

 obniz(オブナイズ)のブースでは、有機ELパネルを搭載したシングルボードコンピューター「obniz Board」を展示していた。

 obniz Boardは専用の開発環境がなくてもHTMLとJavaScriptでプログラミングできることが特徴だ。Wi-Fi(無線LAN)通信機能も備えており、スマートフォンやタブレットを使えば、PCレスでプログラムの作成、ボードへの送信や制御を行える。

 さらに、obniz Boardはブロックを使った「ビジュアルプログラミング」にも対応しているので、小中学生のプログラミング教育でも用いやすい。LED信号や人感センサーなど、8つのデバイスとobniz BoardをセットにしたIoT電子工作入門キット「obniz Starter Kit」も用意されている。

ラインアップ
obniz Boardには、スリープ機能を備える上位バージョン「obniz Board 1Y」もある。obniz Board 1Yは、電池だけで約1年間の連続稼働が可能だという
スターターキット
IoT電子工作入門キット「obniz Starter Kit」も用意されている
キットの内容
Starter Kitに付属するLED信号と距離センサーを組み合わせた図
プログラミング
obniz BoardのプログラミングはWebブラウザを使って行える。写真のようなビジュアルプログラミングにも対応する

くもん出版ブース

 くもん出版のブースでは、プログラミングに関する書籍やSTEM教材が展示されていた。

 興味深いのは、「くもんのSTEMナビ」という絵本シリーズだ。このシリーズは、プログラミング教育向けの「くもんのSTEMナビ プログラミング」と、科学分野を学べる「くもんのSTEMナビ サイエンス」の2つに大別され、それぞれプログラミングや科学に関する基礎知識を分かりやすく学べる。対象は「小学校高学年から」とされているが、“裏付け”がしっかりとしているので、大人にとっての入門書、あるいは知識の再確認手段としても非常に役立つ。

くもん出版ブース
くもん出版のブースでは、プログラミングに関する書籍やSTEM教材が展示されていた
STEMナビ プログラミング
くもん出版が発行している「くもんのSTEMナビ」は、小学校高学年以上を対象とする絵本だ。「くもんのSTEMナビ プログラミング」は、その名の通りプログラミングに必要な理論をステップバイステップで学べる(全8巻)
くもんのSTEMナビ サイエンス
「くもんのSTEMナビ サイエンス」は、科学に関する知識を楽しい絵と共に学べる(全5巻、8月30日に新刊4巻が発売予定)

J&C流通コンサルティングブース

 J&C流通コンサルティングのブースでは、「Python(パイソン」によるAIプログラミングを手軽に学べるオンライン学習サービス「Laibra(ライブラ)」のデモを行っていた。

 プログラミングを学べるオンライン学習サービスは、他にもいろいろあるが、LaibraはPython自体の学習に加えて、AI(人工知能)ライブラリ「Keras」など、ライブラリの利用方法も体系的に学べることが特徴だ。

Libra
J&C流通コンサルティングが提供するオンライン学習サービス「Laibra」。Webブラウザベースで、実際にコードを書きながらPythonの学習できる
学べる
Kerasを始めとするAIライブラリの学習もできることが魅力だ

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