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E Inkの読書端末に電子ノートが合体! 楽天「Kobo Elipsa」の電子ノート機能の実用度をチェックした(4/4 ページ)
楽天の10.3型電子書籍リーダー「Kobo Elipsa」は、同シリーズの最上位モデルに当たる製品だ。電子ペーパー機能にフォーカスしてみていこう。
いくつか気になる点はあるものの二刀流としては優秀な製品
以上のように、基本機能は一通りそろっており、また「多機能ノート」を見ても分かるように専用機と比べても遜色ない機能を備えているが、細かい作り込みはまだまだという印象だ。特に新規作成時にファイル名が自動で付けられず、手動入力が必須となる仕様は、思い立ったらすぐにノートを取るという使い方に対応できず、かなりクリティカルだ。
楽天Koboの電子書籍端末は、過去の事例を見る限り、ソフトウェアアップデートで対応されるのはバグもしくは大掛かりなインタフェース刷新のみで、あまり細かい使い勝手がブラッシュアップされた例が少なく、将来的にこうした問題点がきちんと改善されるかはやや不安がある。今後のソフトウェアアップデートの情報をチェックして、ここまで述べた問題点のいくつかが改善されてから手を出すのでも遅くないかもしれない。
もっとも、楽天Koboを使用しているユーザーならば、電子書籍端末として使え、かつ電子ノートとしても一定のレベルを備えた本製品は、選択肢として悪くない。パッケージにあらかじめスタイラスペンと保護ケースがセットされており、オールインワンで一式そろうことを考えれば、税込み4万6990円という実売価格は、それほど高価ではない。
特に電子ノートの利用頻度がそれほど高くなく、QUADERNOのような専用機は使いこなせるか不安な場合は、電子書籍端末と電子ノートの二刀流である本製品を選ぶという選択肢はありだろう。
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