私を誰だと思っているのだ? ASUS JAPANの「機動戦士ガンダム」コラボゲーミング液晶を試して分かったこと:モビルスーツの性能の違いはどうだ!?(6/6 ページ)
ASUS JAPANがアニメ「機動戦士ガンダム」とコラボレーションしたPCパーツや周辺機器を相次いで投入した。PCパーツは即完売となったが、液晶ディスプレイは独特の存在感を放っている。その2モデルを試した。
高解像度で画面の作業スペースも広くなる
2021年もさまざまな業種でテレワークを採用せざるを得ない状況が続き、会社から支給された狭い画面のノートPCを使うシーンは多いだろう。両製品ともDisplayPortとHDMIで合計3つの端子を備えており、プライベート用のPCを接続した上で、テレワーク用に支給されたPCを接続すれば大画面で作業を行える。
普段、24.5型でフルHD解像度の液晶ディスプレイを使っている筆者からすると、27型でWQHD解像度の両製品は画面サイズも解像度も広がり、画面上の作業スペースが広がって、さまざまなウィンドウを展開できて効率も上がる。
筆者はWebブラウザを使った資料収集はもちろん、イラストや漫画の制作、文字原稿の執筆、画像素材のレタッチなどの作業を並行して行うことが多く、フルHD解像度ではウィンドウが重なり過ぎて資料などを確認しながらの作業が煩雑になる。
WQHD解像度であれば、Zoomなどを利用したオンライン会議の際、相手のカメラ映像と会議資料のExcelやPDFを同時に配置して確認しつつ、テキストエディタでメモを取り、それらをウィンドウの切り替えなしに閲覧できるだけのスペースを確保可能だ。
筆者はYouTube Liveで作業風景のライブ配信を行うことがあるが、解像度が高いと「作業ソフトを表示する」「配信ツールを操作する」「配信状況をモニタリングする」「BGMを操作する」「コメントを確認する」といった複数の作業を行いやすく、1つのディスプレイで配信に必要なツールを一通りそろえられる。
優れた基本性能はそのままにファン後頃をくすぐるアイテム
ゲーミングディスプレイを数多く販売しているASUS JAPANの製品として、GUNDAM EDITIONとZAKU II EDITIONの両製品はWQHD解像度と27型の大画面、独自の映像表示機能などを備え、ゲーミングと在宅ワーク、公私のどちらも便利に利用できる製品だと感じた。
WQHDの解像度、最大リフレッシュレート170Hz、IPS方式のディスプレイとしては同等製品より安く、さらに独自の機能を備えており、通常のゲーミングディスプレイとして見た場合、かなりコストパフォーマンスがよい。
一方で、コンテンツとのコラボレーションで生まれたファンアイテムとしては若干魅力に欠ける。ファンアイテムらしさを表現する意匠が普段見えない本体裏面に集中していること、GUNDAM EDITIONでは底面ライティングの影デザイン、ZAKU II EDITIONでは本体カラーリングやスタンド天面のロゴといった箇所で、ファンを引きつけるためのこだわりを追求し切れていない部分も垣間見られる。製品サイトで使われているハメコミ画像が特典などで受け取れない点も物足りない。
筆者が購入したいのはどちらかと問われれば、デスクに置いた際に感じたヒーローとしてのガンダムらしい白と青で構成された異色な見た目と、前面底部にマーキングされた型式番号に魅力を感じたので、GUNDAM EDITIONを選ぶ。ただしあくまでもファンアイテムの1つであり、自分の好きなディスプレイを選んで楽しんで欲しい。
ディスプレイとしての基本性能は十分に備えており、ゲーム用途以外でも存分に力を発揮してくれるはずだ。
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