PCで本格ゲームプレイ! こだわり「アケコン」の選び方2021【前編】:「5万円台スト5PC」連載が1年ぶりに復活!(4/4 ページ)
eスポーツかいわいでは、プレイヤーが家庭用ゲーム機からPCへ移行する例が多いという。何がそうさせるのかを考えるとともに、PCでゲームする際に必要なコントローラー回りの選び方を一からガイド!
アケコンの選び方(2) レバー関連
基本的には、アケコンのレバー(スティック)は8方向入力に対応したものが採用されている。レバーにもいくつかのバリエーションが存在し、レバーを倒す際のバネの反力の強さや、レバーを倒したことによるスイッチの入力音の大きさが違ってくる。筆者は、カチリというしっかりとした手応えが得られるレバーを好む。
これ以外のチェックポイントとしては、前出のボタン群とレバー部がどのくらい離れているかがある。今回、手持ちの私物アケコンを集めて実測してみたが、レバーの中心軸から左端ボタン枠までの距離は近いもので約4cm、遠いものでは約9cmもあった。意外と幅があるのだ。
こちらも優劣はなく好みで選ぶことにはなると思うが、レバーの持ち方、手の大きさにも関係してくるため、重要なチェックポイントだとは思う。
例えばアケコンのレバーの持ち方には大別すると2通りの持ち方がある。
1つは「ワイングラス持ち」だ。
これは手の平を上に向け、指の間にレバーを挟む持ち方で、こちらはシューティングゲーム好きに多い持ち方とされる。
ワイングラス持ちの人は、レバーと左端ボタン間の距離が短いと、操作中にレバーを持つ左手とボタン操作をする右手の衝突がありえる。そのため、こちらの持ち方の人は、レバーとボタンの距離は要チェックといえる。
2つ目は「つまみ持ち」だ。
これは左手の中指と薬指の間にレバーを挟み込み、親指、人差し指、中指でボールを「つまむ」ようにして持つスタイルになる。「つまみ持ち」を基本形として、薬指や小指までをレバー握りに動員する持ち方に「かぶせ持ち」というものもある。
いずれにせよ、どちらも格闘ゲーム好きはこの持ち方が多いとされ、かくいう筆者も「つまみ持ち」派である。この持ち方は、手がよほど大きくない限りは「左右の手の衝突」は起こりにくいので、ボタンとレバー間の距離はあまり気にしなくてもいいはずだ。
具体的な製品を紹介
現行製品の紹介もしておこう。筆者自身が実際に所有したり、使ったことがあったりする製品からのピックアップになるので、やや「偏っている感」はあるかもしれない。そのあたりはご了承いただきたい。
まずは、入門機のお勧めアケコンから見ていこう。
ある程度本格的に使えて、それでいて比較的価格が安い製品としては、筆者は「Qanba Drone」(PS3/PS4/PC対応)シリーズをオススメしている。ボタン配置的には本稿でいうところのタイプAということになる。
ラインアップとしては黄色モデルと青色モデルの2種類があり、黄色モデルの方が下位モデルで1万1000円前後だ。本格的なアケコンにしては比較的安価である。
対して青色モデルは、上位機で「Qanba Drone Evo」という名称となっていて、価格はちょっとだけ黄色モデルよりもお高い1万4000円前後だ。
両者は色こそ違うが、ボディー構造や機能自体は同じで、採用されているレバーやボタンのパーツのメーカーのみが異なる。黄色モデルは構成パーツが自社製(あえていうならばノーブランド品)となる。
これに対して青色モデルは、日本のゲームセンター向け機器パーツメーカーの老舗、三和電子製となっており、価格差はここに現れている。
黄色モデルも青色モデルも使い勝手そのものは、ほぼ同じだ。両モデル共に、万が一、パーツ類が寿命を迎えたら三和電子製のボタン(OBSF-30)やレバー(JLF-TP-8YT-SK)に換装できる。
とてもコンパクトで軽量なわりに、操作系は本格的なのが特徴で、筆者も青色モデルを取材出張に携行する目的で所有している。出張先で原稿書きに疲れた際の気分転換にスト5を楽しむ際に、この青モデルをトランクから引っ張り出して使っている。
より上級者向けの本格モデルは、後編でお届けしたい。
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