無料の多機能ビデオ編集ソフト「DaVinci Resolve 17」の最新版が登場――3600ページ超の日本語マニュアルも公開
豪Blackmagic Designは12月22日、ビデオ編集ソフト「DaVinci Resolve 17」のアップデート「17.4.3」の配信を始めた。
豪Blackmagic Designは12月22日(現地時間)、ビデオ編集ソフト「DaVinci Resolve 17」のアップデート「17.4.3」の配信を始めた。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
DaVinci Resolveは無償でも利用できるソフトだが、多様な機能を備えている上、高性能であることから高い人気を誇っている。WindowsやMacだけでなく、Linuxにも対応している点も特徴だ。
今回配信を始めた「17.4.3」では、全体的に動作の安定性を改善し、処理速度を高めたとしている。さらに、Intel GPUを使用しているWindows環境で正常に動作しないことがあるという問題があったが、これも修正した。
加えて、AppleのM1 ProとM1 Maxを搭載したコンピュータで、アルファチャンネル付きのProResのデコードに問題が発生することがあったが、修正した。さらに、M1 Maxを搭載しているコンピュータでは、ProResのデコードが速くなったという。
また、同日付で「DaVinci Resolve 17」の日本語マニュアルの配信も開始した。PDF形式となっており、これも同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
多機能で人気を博しているソフトだけあって、マニュアルは総ページ数3637ページと、かなりのボリュームになっている。
同社はこのマニュアル内で「このユーザーマニュアルには、圧倒されるほどの多くの情報が含まれていることを残念に思いますが、私たちが常に重視しているのは、DaVinci Resolveで使用する全てのコントロールとワークフローが、このページのどこかで説明されていることです」と書いており、DaVinch Resolveのほぼ全てについて解説することを狙ったものであることが分かる。
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