Core i9+GeForce RTX 3050 Ti内蔵! タブレットPCに生まれ変わった「ROG Flow Z13」を試す:外付けGPUユニットも接続可能!(4/6 ページ)
CES 2022で発表されたASUS JAPANのゲーミングPC「ROG」シリーズのうち、日本で投入された新モデルの中から、最もユニークなタブレットPC「ROG Flow Z13」をチェックした。
オプションのROG XG Mobileでさらにパワーアップ可能
冒頭で触れた通り、Z13は外付けGPUユニットのROG XG Mobileを取り付けてグラフィックス機能をパワーアップできる。XG Mobileとの接続は、XG Mobileから伸びている独自端子を備えたケーブルをZ31の左側面にある専用のコネクターに差す。そしてロックレバーを右にスライドさせるとアクテベートユーティリティーが起動し、接続が完了する。取り外す際は、レバーを左にスライドさせると自動的にディアクティベートされる。
今回はGeForce RTX 3080(グラフィックスメモリは16GB)を内蔵した「GC31S」を利用したが、GeForce RTX 3070(同8GB)を備えた「GC31R」もあり、従来のROG Flow X13シリーズで利用してきたユーザーならZ13にも流用できる。
接続インタフェースは、USB Type-C端子と独自のPCI Express 3.0 x8による高速転送(64Gbps)が可能だ。利用にはPC本体とは別に電源ケーブルの接続が必須となるが、USB PD100Wの給電機能も備え、ACアダプター兼用ドッキングステーションとしても機能する。
さらに4基のUSB 3.2 Gen 1(Type-A)、HDMI出力、DisplayPort出力、1000BASE-T対応の有線LANといった各端子と、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)も備えるなど、まさにかゆいところに手が届く存在だ。
ボディーサイズは約208(幅)×155(奥行き)×29.6(厚さ)mm、重量も約1kgと軽量なので、Z13と一緒に持ち歩くのも比較的容易だろう。
ROG XG Mobileにじか付けされたケーブルで、Z13と接続する。USB Type-Cに独自端子を併設したもので、Thunderbolt 4(40Gbps)よりも高速なPCI Express 3.0 x8(64Gbps)でのデータ転送が行える
第12世代のCore i9-12900HとGeForce RTX 3050 Tiを採用
ここからは、ベンチマークテストでX13の実力を測っていこう。
評価機のCPUは、14コア20スレッド(Pコア6基+Eコア8基)のCore i9-12900H(最大5GHz)で、16GBのメモリ(LPDDR5-5200)と容量1TBのSSD(PCI Express x4)を装備する。
GPUはNVIDIAのGeForce RTX 3050 Ti Laptop(Optimus Technology対応)で、グラフィックスメモリは4GBだ。
ROG Flow Z13シリーズで採用するCPUやGPUの中では最上位となるもので、高いパフォーマンスを期待できる。
次に、ベンチマークテストで評価機の実力を見ていこう。
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