外出中でも声だけで自宅の家電を操作できる「Echo Buds」(第2世代)を試して分かったこと(1/4 ページ)
群雄割拠状態の完全ワイヤレスイヤフォンだが、ついにAmazonの「Echo Buds」の最新世代が日本で発売される。実機を試して分かったこととは何か。
AmazonのAlexaデバイスを利用してスマートホームを構築している人であれば、外出先からでもスマート家電(化したものも含めた家電)を操作することがあるだろう。例えば、数日旅行にでかけている際に、防犯のため照明をオン/オフする、自動掃除機を確認する、ドアの鍵がかかっているのかをチェックするなどだ。
家の中なら、Alexa搭載のスマートスピーカーに呼びかけるだけで済むのでかなり楽なのだが、外出先ではAlexaアプリをスマホで開き、そこからデバイスを開き……と、ちょっと面倒くさい。多くの人は面倒だと思わないかもしれないが、究極の面倒くさがり屋の筆者は、これが手間で仕方がない。
そんなことを考えていたら、Amazonが「Echo Buds(第2世代)」を発表し、国内で販売開始したという。早速試して、ものぐさな性格を正当化してみようと思う。
スマートスピーカーが完全ワイヤレスイヤフォンに?
今回発売されたEcho Budsは、第2世代となっている。第1世代は、2019年9月に発表されたのだが、ついぞ国内に上陸することはなかった。そのため、日本に限って言えば、このEcho BudsがAmazon純正のAlexa搭載イヤーバッズとして最初のものになるだろう。
Echo Buds(第2世代)は片耳で実測6g(両耳だと12g)、ワイヤレス充電ケースが48gで、イヤフォン本体のサイズが約19.1(直径)×20(奥行き)mm(イヤーチップ含まず)、それ自体がバッテリーにもなる充電ケースが約66.8(幅)×28.6(奥行き)×39.1(高さ)mmと、一般的な完全ワイヤレスイヤフォンと同程度のサイズ感だ。
右はEcho Buds 第2世代で、左にGalaxy Buds Proを置いて充電ケースを比較したところ。真上から見ると、Echo Budsの方が小さく見えるが(上段左)、真横から見ると、Galaxy Buds Proが平たく、Echo Budsが縦型でやや大きいのが分かる。また、底面にAmazonのロゴマークがある(右下)
イヤフォン本体はIPX4レベルの耐水性能があり、しぶき程度であれば気にする必要がない。ただし、“防水性”、“防汗性”があるわけではないので、汗をかいたらすぐにふき取るなどの対策をした方が長く使い続けられるだろう。
5.7mmのダイナミックドライバー、イヤフォン外側に2つのビームフォーミングマイク、内側に1つのマイクを内蔵している。アクティブノイズキャンセリング(ANC)の切り替えもできるため、通話時には相手の声がはっきり聞こえ、自分の声もくっきりと伝えられそうだ。もちろん、音楽などのリスニングでは没入感を得られるに違いない。
Bluetooth 5.0でデバイスと接続し、HFP/A2DP/AVRCPなどのプロファイルに対応し、コーデックはSBC/AACをサポートする。対応OSはAndroid 6.0/iOS 12以降となるが、Google Nexus 6やiPhone 5Cなど、一部のAndroid端末やiPhoneには非対応だ。
本体だけで最大5時間の音楽再生を行え、充電ケースとの併用で最大15時間に延ばすことができる。充電ケースは2種類用意されている。USB Type-Cケーブルのみで充電するもの(税込み1万2980円、以下同様)と、USB Type-C接続とワイヤレスの2通りで充電できるもの(1万4980円)だ。
ワイヤレス充電対応ケースはQiもサポートしており、Echo Buds(第2世代)のためにデザインされたワイヤレス充電パッドで最大5W対応の「Anker PowerWave Pad for Amazon Echo Buds(2nd Gen with Wireless Charging)」(以下、PowerWave Pad)をオプションで選べるようになっている。原稿執筆時のセット価格は単体より980円アップするだけなので、買っておいても良いかもしれない。
別売となる「Anker PowerWave Pad for Amazon Echo Buds(2nd Gen with Wireless Charging)」には、Echo Buds(第2世代)に合わせたくぼみが天面部分にある。単体での価格は1980円だ
続いて、スマホアプリとの設定を見ていく。
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