コスパ重視で仕事用PCをリプレース! 選んだ「Inspiron 14(5401)」を試して分かったこと(1/4 ページ)
第12世代Coreプロセッサ搭載PCが徐々に登場する中で、5年前に購入した仕事用PCをリプレースすることになった。筆者が選んだのはコスパ重視のモデルだ。
物書きという仕事をしている以上、家だけでなく取材先で原稿を書くことがあるのは当然のことだ。2021年は、とあるショップの新規店舗オープンが日本各地で相次いだこともあり、取材が終わったらカフェなどに入って原稿を書くことも多かった。
しかしそこで勃発した問題が、筆者が使っているモバイル用のPCだ。これまで使っていたのは2017年に購入した、NECパーソナルコンピュータの13.3型モバイルPC「LAVIE Z(PC-HZ550GAB)」だ。第7世代のCore i5-7200Uを搭載した買った当時の最新PCであり、重量も約831gと軽く、どこに持ち運ぶのも気にならない。
Windows 11の登場で仕事用PCの買い換えを決断 でも価格を優先
しかし使っていくうちにいろいろな問題が目に付いてくる。致命的なのはメモリ搭載量で、4GBと今となっては非常に少ない。買ったときはそれほど気にならなかったのだが、画像の加工にPhotoshopが必要だからと無謀にも入れてみたものの、その後の展開はご想像の通りだ。
起動や作業に時間がかかっても、まあいいかと使っていた。しかし、OSが重くなっていったのかは分からないが、年を経るごとに、全体的に挙動がもっさりとしてくる。揚げ句の果てにはOSの起動自体にも時間がかかるようになってしまった。しかし、新しいPCはなかなか買うこともできず、なだめすかして使ってきた。購入時は18万円もしたのに……。
そして引導を渡されたのがWindows 11の登場だ。これもまたお察しの通り、第7世代はアップグレードの対象外になっており、とどめを刺された格好だ。少々腹立たしいところではあるが、こうなったのならきちんと動作するPCを手にしてやろうじゃないか。
では、どのようなスペックであれば満足できるのか。自分なりに譲れないスペックを洗い出してみた。それは以下の通りだ。
新モデルに求める主なスペック
- 液晶ディスプレイのサイズは14型以下
- Windows 11プリインストール
- CPUはCore i7以上
- メモリは16GB以上
- GPUはIris Xe Graphics以上
- ストレージは1TB以上
- Thunderbolt 4対応
- 価格は安ければ安いほどいい
見て分かるように、自分で言うのも何だが、かなりわがままな条件だ。これらを全て満たすことができるPCはあるのだろうか。いや、あるにはあるのだ。お金を出せば。しかし筆者が家庭内財務大臣から許されたのは10万円少々と心もとなく、極めて厳しいものだ。
国内メーカーだけでなく、海外メーカーも含めてリサーチしたが、なかなか条件に合うものがない。そんな中で見つけたのが、デル・テクノロジーズの「Inspiron 14」だった。
Inspironシリーズは、13型だと12万程度に価格が上昇(購入当時)してしまうので対象外となるが、14型だと上の条件に合うモデルがありそうだ。同社のWebサイトでポチポチしながら探してみると、Inspiron 14の「5410」であれば、上記の関門はクリアできそうである。
5410の中でも即納モデルは10万5852円(税込み、2022年1月購入時の価格)と安かった。ただし本体色は「プラチナシルバー」の一択となる。もう1つの色の「ピーチダスト」でもいいかと思ったが選べない。まあいいだろう。君に決めた。
ちょっと重いけど背に腹はかえられない
さて、何でこれだけ安いかというと、2021年4月に発売されたモデルだからだ。つまり、そろそろ第12世代への移行も見えてきているし、おそらくそれまでには在庫は減らしておきたいところなのだろう。このため、標準価格である14万7270円からかなりのお値引きとなっていた。
実はここが狙い目なのだ。同じように考えている人は多いらしく、筆者が購入した時点ではいろいろな選択肢があったのだが、本稿を執筆している2月段階ではかなりBTOの範囲が狭まっている。早く選ぶのが無難だろう。
ところで筆者が購入した5410のスペックは下記の通りだ。
筆者が購入したInspiron 14(5410)のスペック | |
---|---|
CPU | Core i7-11390H(4コア8スレッド/3.4GHz〜5.0GHz/TDP 35W) |
GPU | Iris Xe Graphics(CPU内蔵) |
画面サイズ | 14型フルHD(1920×1080ピクセル) |
メモリ | 16GB(8GB×2/DDR4 3200MHz) |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
キーボード | タイタングレー/日本語バックライトキーボード搭載 |
インタフェース | USB 3.2 Gen1 Type-A×2、ヘッドフォンジャック×1、電源アダプター×1、HDMI 1.4×1、Thunderbolt 4×1、microSDカードスロット×1 |
カメラ | 720p(30fps)対応HDカメラ |
マイク | デュアルアレイ マイクロフォン |
スピーカー | 2W×2 |
ワイヤレス | Intel Wi-Fi 6 2×2(Gig+)、Bluetooth 5.1対応 |
バッテリー | 4-セルバッテリー(着脱不可、54WHr) |
本体カラー | プラチナシルバー |
サイズ | 約321.27(幅)×212.8(奥行き)×17.02〜17.99(厚さ)mm |
最小構成時の重量 | 約1.461kg |
OS | Windows 11 Home |
購入時の価格 | 10万5852円(税込み、2022年1月時点) |
パッと見でも仕事で使う分には遜色がなく、Photoshopなどのグラフィックス系アプリでも十分に対応できそうな気がする。しかし妥協した点もある。まず1つは本体の重量だ。前のPCが900gを切っていたのに対してこちらは約1.5kgもある。600gの差は大きく、いつも持って出歩いているリュックに入れると、持ち上げるときにかなりの重さを感じた。しかしまあこれは、背負ってしまえば問題ない。
もう1つの問題はバッテリーだ。前に使っていたLAVIE Zは実駆動で8時間ほどバッテリーが持ったが、今回購入したCPUはCore i7だし、それ以上に電力を消費すると思われるこのPCではどの程度なのか。これは後ほどベンチマークテストで調べてみよう。
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