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コスパ抜群なロジクール「Signature M650」でワンランク上の快適テレワークを実現こだわりマウスの入門機!(1/3 ページ)

ロジクールの静音ワイヤレスマウス「Signature M650」は、新USBレシーバー「Logi Bolt」を付属しながら4000円台の手頃な製品だ。実機を試して分かったことをまとめた。

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 現在、ロジクールから静音ワイヤレスマウス「Signature M650」シリーズが発売されている。「Signature M650」は同社直販の「ロジクールオンライン」で4290円(税込み、以下同様)という手頃な価格設定ながら、ミドルクラス上位レベルの機能と性能を備えたコストパフォーマンスの高いモデルとなっている。

Signature M650のパッケージ
ロジクール「Signature M650L」のパッケージ。左がLサイズ用で、右が一回り小さいS/Mサイズ用だ

ノートPCのタッチパッドで我慢していませんか?

 オフィスの固定席からフリーアドレスに、さらにテレワーク導入による在宅勤務といった執務場所の変化に合わせて、PCも固定場所ではなく人が持ち歩くことが前提に変わってきた。いわゆるハイブリッドワーク環境下において、会社からノートPCを貸与されている人も増えているのではないだろうか。

 ノートPCの強みはPC本体だけでなく、ディスプレイ、キーボード、ポインティングデバイス、カメラ、スピーカーといった必要なインタフェースまでオールインワンで備えていることだ。それさえあればどこでも仕事ができるわけだが、実際には自室など、大部分の時間を決まった場所で執務をする人がほとんどだろう。そのような据え置きに近い形の場合は、ノートPCに内蔵されているデバイスではなく、外付け機器を使った方がよりストレスなく、生産性を上げられることが多い。

 その最たる外付け機器が、ポインティングデバイスだろう。慣れや個人の好みも大きいが、多くのノートPCで採用されているタッチパッド、タッチパネルやポインティングスティックの操作性はマウスには及ばない、というのが個人的な意見だ。その理由はいくつかある。

 1つ目はスクロール操作の頻度の高さだ。マウスホイールがポインターとは独立してスクロールでき、直感的なスクロール速度調整が可能であるのに対し、タッチパッドでは2本指や3本指で行うために、移動との同時操作や速度調整が難しい。タッチパネル搭載PCの場合は直感的ではあるものの、指のホームポジションであるキーボードから大きく動かさなければならないという点で、スマートフォンとはかなり使い勝手が異なる。

 2つ目は、操作スペースの広さによる操作性への影響だ。マウスにしろ、タッチパッドにしろ、操作スペースが狭ければ繊細な操作重視で切り返しを頻繁にするか、ポインターの速度を上げて細かい操作を犠牲にするかのどちらかを選択せざるを得ない。タッチパッドの方がより厳しい頻繁な切り返しや、指先だけでのより繊細な操作を求められることになる。

 このような理由からか、ノートPCと合わせてマウスを支給している企業もある。だが、マウスのようなヒューマンインタフェースだと個人の体格や感覚、嗜好による相性などがあること、こだわる人はとことんこだわる反面、使えればなんだっていい、というレベルの人も少なくないことから、一般にはエントリーモデルが選択される。そういった廉価な製品には不満を感じつつも、高級マウスには二の足を踏んでしまう人は多いのではないだろうか。

 そういった場合は、まずロジクールの5ボタン無線マウスとなるSignature M650を試してみるといいかもしれない。

 このSignature M650は、スタンダードサイズのモデル(S/Mサイズ)と、一回り大きいサイズの「Signature M650 L」(Lサイズ)が用意されている。

 ボディーサイズは、スタンダードモデルが約107.19(幅)×61.8(奥行き)×37.8(高さ)mm、電池込みの重量が約101.2g、Lサイズが約118.19(幅)×65.63(奥行き)×41.52(高さ)mm、電池込みの重量が約111.2gとなる。

Signature M650Lの外観
Lサイズのグラファイトモデル。サイド中央にくびれのある左右対称のフォルムは全モデル共通だ。底面には電源スイッチとペアリングボタンがある。M650シリーズはマルチデバイスには対応していない
Signature M650
サイドには滑り止めの凹凸があり、くびれに沿うように2つのサイドボタンが左側面に配置されている
Signature M650の外観
S/Mサイズのホワイトモデル。底面に電源スイッチがある
Signature M650
ホワイトとグレーの2トーンであるのが分かる

 一部の地域では左手用のモデルも発売されているが、日本では左側面に2つのボタンを配置した右手用モデルのみの提供となる。

 Signature M650には以下のような特徴がある。

従来比でクリック音を90%低減した静音スイッチを採用

 M650は、「SilentTouch」を採用した静音マウスだ。SilentTouchはロジクール独自の総合的な静音技術で、ラバーアクチュエーターによる震動と音の抑制、マウス内部のプラスチックパーツによるボディー内のエコー軽減などにより、同社の通常マウスであるM170と比べるとM650のクリック音は90%軽減されているとうたう。

 特に耳触りな高音域が抑えられており、実際の音の小ささ以上にソフトな印象を受ける。それでいてクリック感はしっかりとある。ただし、左側面にあるサイドボタンは通常のボタンとなるため、押したときの音は同社のMX Master 3のサイドボタンよりも音が響く。

Signature M650
SilentTouchはラバーアクチュエーター、フィート、プラスチックパーツの設計によって総合的に静音化を実現している

 続いて、ホイールボタンや接続方法などをチェックする。

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