初めてのAmazon製タブレット体験! 新型「Fire 7」を試して感じたこと(1/3 ページ)
高コスパなAmazon製タブレットシリーズの中で、最も安価な「Fire 7」がフルモデルチェンジを果たした。これまでFire タブレットシリーズに触れたことがない筆者に、新型Fire 7はどのように映ったのだろうか。
6月29日に発売された、Amazonの新型Fireタブレット「第12世代Fire 7」。2GHzクアッドコアプロセッサと2GBのメモリを搭載することで、従来モデル(2019年発売の第9世代Fire 7)比で処理速度が30%高速化し、充電端子にUSB TypeーC端子を採用、バッテリー持ちが40%向上して最大10時間利用可能になるなどの改善が施された、フルモデルチェンジとなりました。
少し話は変わりますが、筆者は今の今までAmazon製のタブレットを手にしたことがありませんでした。特にFireタブレットは同社のセール情報でたまに見かけるのですが、どうしても安かろう悪かろうのイメージがあったからです。
そんなときに、PC USER編集部より「新型のFireタブレットが出たから触ってみないか」とお声がけいただき、第12世代Fire 7を借りることになりました。しばらくの間、6980円(税込み、以下同様)の7型タブレットで何ができるのかを試してみました。
7型の画面でAmazonコンテンツを楽しめるか
Fireタブレットは、Androidベースの「Fire OS」を搭載したAmazon製タブレットです。「Google Playストア」は利用できませんが、「Amazonアプリストア」からさまざまなアプリをダウンロードできます。ただし、アプリストアの充実具合やスペックを踏まえると、FireタブレットはiPadのように絵を描いたり、写真を編集したりとクリエイティブな活動をするものではなく、主な用途はKindleで電子書籍を、Prime Videoで動画を、Prime Musicで音楽を楽しむといった消費指向的なものだと分かります。
10型で上位モデルの「Fire HD 10」は、純正キーボードカバーとMicrosoft 365がセットになったエッセンシャルセットが販売されており、活字入力ぐらいは可能そうです。
というわけで、Fire 7でいろいろなコンテンツを楽しんでみることにします。
まず試してみたのが、電子書籍です。Kindleアプリで電子書籍を読んでみましたが、特に問題なく快適に読むことができました。私は電子書籍を読む習慣がないのですが、普通の本と違って分からない単語を選択するだけで辞書が見られる体験は便利で、電子書籍にしてもいいかなとさえ思える機能でした。
とはいえ、「Fireタブレットだからできることは何か」と言われると少し弱ります。電子書籍の場合、スマホでも文字サイズを調整することで十分見やすくできますし、Fireタブレットは液晶ディスプレイですので、電子ペーパーの「Kindle Paperwhite」のように直射日光下でも見やすい訳でもありません。
では雑誌は漫画はどうでしょうか。雑誌や漫画の場合は文字サイズが調整できないため、スマホよりもFire 7の方が有利です。10型台のiPadと比べるとサイズ感では見劣りするものの、スマホよりはインパクトがあります。
しかし、Fire 7のスペックはエントリークラスです。データ量が多い漫画や雑誌では読み出しに時間がかかるためサクサク読むことはできません。また、ディスプレイ解像度は1024×600ピクセルとHD解像度以下であり、写真が多い雑誌では精細感に欠けるのが気になります。
小さい文字も読みづらく、電子書籍に最適化されていない雑誌を拡大せずに読むのは少し辛いものがありました。
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