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Intelが「Optaneメモリ」事業を終息へ 2022年第2四半期に減損処理を実施CXLメモリへの移行を促進

Intelが2022年第2四半期決算においてOptaneメモリに関する減損処理を実施した。PCI Expressベースの「CXL」接続のメモリの普及に注力するための措置で、Optaneメモリに関連する事業は今後終息に向かうことになる。

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 米Intelは7月28日(米国太平洋夏時間)、2022年第2四半期の決算を発表した。今期の決算では「Optane(オプテーン)メモリ」に関する減損処理を実施しており、決算報告において同事業の縮小を開始し、CXL(Compute Express Link)接続のメモリに注力する旨が明記された。

 Optaneメモリ事業の縮小は、NANDメモリ事業の韓国SK hynixへの売却、米McAfee(マカフィー)の売却に次ぐ事業整理の一環で、今後同事業は終息となる予定だ。

SSD
OptaneメモリとSSDを統合した「Intel Optane H210
減損処理
2022年第2四半期の決算には、Optaneメモリに関する減損処理が盛り込まれている(決算説明会の資料より、PDF形式)

Optaneメモリとは?

 Optaneメモリは、Intelと米Micronが共同で開発した不揮発性メモリ技術「3D XPointテクノロジー」を利用したを利用したIntelの製品群で、NANDメモリよりも高速だがDRAMよりも遅いという特徴を持っている。

 Intelでは「従来のメモリとストレージのギャップを埋める」として、Optaneメモリを高速キャッシュストレージなどとして活用してきた。なお、Micronは2021年に3D XPointテクノロジーの開発から撤退済みだ。

詳細説明
決算の解説資料における説明。説明会向けに用意されたコメントにおけるデイブ・ジンスナーCFOの発言と合わせると、Optaneメモリ事業の減損処理は同事業の終息プロセスの開始を意味することが分かる

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