Microsoftが企業向けSNS「Viva Engage」の一般提供を開始 Teamsの「コミュニティ」利用者は自動アップグレード
Microsoftの企業向けSNS「Viva Engage(ビバ・エンゲージ)」の一般提供が始まった。Microsoft Teamsで「コミュニティ」を利用している場合は、自動的にViva Engageにアップグレードされることになる。
Microsoftは8月23日(米国太平洋時間)、企業向けSNS「Viva Engage」の一般提供を開始した。Microsoft Teamsにおいて「コミュニティ」機能を使っている場合は、自動的にViva Engageへとアップグレードされる。
Viva Engageは、従業員コミュニケーションの円滑化を図る「Microsoft Vivaスイート」のアプリの1つとして開発されたもので、2012年にMicrosoftが開発企業ごと買収したSNSサービス「Yammer」がベースとなっている。ちなみに、Viva Engageに置き換えられるMicrosoft Teamsのコミュニティ機能も、Yammerを基に開発されたものである。
Vivaスイートでは既に、ニュースや会話などを一元管理できる「Viva Connection」が提供されている。Viva Connectionが会社や組織からの情報提供やリソースへのアクセスを目的にしているのに対して、Viva Engageは従業員同士の交流を主な目的としている。
Viva Engageでは、同じ趣味/嗜好(しこう)の人が集まれる「コミュニティ」機能を備える他、SNSのように自分の考えなどを投稿できる「ストーリー」、同僚や人気の投稿が表示される「ストーリーライン」といった機能も用意されている。なお、ストーリー機能は今後数カ月以内にパブリックプレビューを開始し、ストーリーラインは9月にパブリックプレビューが公開される予定となっている。
関連記事
- Mac向け「Microsoft Teams」アプリがApple Siliconにネイティブ対応 M1/M2 Macでのパフォーマンスを改善
Mac(macOS)向けのMicrosoft TeamsアプリがApple Siliconへのネイティブ対応を果たした。これにより、M1チップやM2チップを搭載するMacにおけるパフォーマンスアップを期待できる。ただし、ネイティブ対応アプリは順次展開となるため、早めに入手したい場合はプレビュープログラムに参加する必要がある。 - ビデオ会議中に質問や回答を行えるMicrosoft Teamsの「Q&A」機能が利用可能に 既存のQ&Aアプリは廃止
「Microsoft Teams」でビデオ会議やウェビナー中に参加者からの質問を受け付け、プレゼンターがそれにリアルタイムで回答できる「Q&A」機能の一般提供が始まった。 - Microsoft、「Slack」対抗の「Teams」を無料で提供開始 日本でも
Microsoftが、Slackと競合するコラボレーションツール「Microsoft Teams」を「Office 365」抜きで無料で利用できるようにした。無料版でもSlackの無料版と異なり、メッセージ件数に制限がない。 - 日本マイクロソフト、企業向けクラウドサービス「Office 365」最新版を提供開始
日本マイクロソフトは、企業向けOfficeクラウドサービス「Office 365」の最新版をリリースした。マルチデバイスでの利用に対応し、アプリケーションのストリーミング配信や新しいライセンス体系を採用している。 - 日本マイクロソフト、「次期 Microsoft Office」の概要を紹介
シンプル、かつ、多機能な画面デザイン、そして、新しい“リングメニュー”など、無償配布を開始したプレビュー版で、その姿と機能が明らかになった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.