話題の「Intel Arc GPU」を搭載したプレミアムノート「HP Spectre x360 16」を試す(4/5 ページ)
日本HPから、プレミアムノートPCの「HP Spectre x360 16-f1000」シリーズが発表された。そのできばえはどうなのか、最上位のパフォーマンスプラスモデル(16−f1010TX)を試した。
ジャンルを問わず活躍できるパフォーマンスを実証
ベンチマークテストの結果を見よう。HP Command Centerで選べるモードは特に言及がない限り「パフォーマンス」に設定している。比較対象としては、CPUが同じでGPUにGeForce GTX 1650(グラフィックスメモリは4GB)を備えたマウスコンピューターの「DAIV 4N」、Ryzen 5 5660U(6コア16スレッド)搭載で内蔵GPU(Radeon Graphics)を利用する同じく「mouse X5-R5」のスコアを掲載した。
CINEBENCH R23のCPUスコアは10000pt超えとかなりの高スコア。Core i7-1260Pの性能はしっかりと引き出せているといえる。
PCMark 10のProductivityでスコアが悪いのはタッチパネル搭載機に共通して見られることだが、それを含めてもスコアは良い。
PCMark 10のスコア比較。Productivity(オフィス作業)のスコアが低いのはタッチパネル搭載機に共通する傾向で、それが総合スコアにも出ている。Essentials(日常操作)やDigital Content Creation(コンテンツ制作)のスコアは極めて優秀だ
3D描画系のテストやクリエイティブ系のテストでは、内蔵GPUを利用するmouse X5-R5を大きく上回る一方、外部GPUとしてNVIDIA GeForce GTX 1650を搭載するDAIV 4Nにはリードを許す結果となっている。
大きな原因は、やはりGPUの違いだろう。現段階では、Intel Arc A370M GraphicsのパフォーマンスはNVIDIA GeForce GTX 1650には少し及ばないようだ。
もっとも、内蔵GPU搭載機に対してはしっかりと優位を示している。ゲームについては、一部妥協が必要な場面もあるかもしれないが、CPUのパワーはしっかりと引き出しており、オールジャンルで活躍できるパフォーマンスを示しているといえる。
UL Procyon Benchmark Suitesのスコア。PhotoshopとLightroom Classicを利用するPhoto Editing、Premiere Proを利用するVideo Editing、いずれもGeForce GTX 1650を搭載するDAIV 4Nにはリードを許している
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