ASRockが「Intel Z790チップセット」搭載マザーボードのラインアップを発表 発売日と価格は後日発表:Taichiの歯車は回らない(1/2 ページ)
ASRockが、第13世代Coreプロセッサと同時登場する予定の「Intel Z790チップセット」を搭載するマザーボードのラインアップを発表した。発売日と価格は、後日発表される予定である。
ASRockは10月10日、第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Laptor Lake)と同時に登場する「Intel Z790チップセット」を搭載するマザーボードの日本におけるラインアップを発表した。各製品の発売日と価格は、後日発表される予定だ。
ASRockのZ790チップセット搭載マザーボードの概要
日本での発売が決定したのは、高付加価値(フラグシップ)の「Z790 Taichi」「Z790 Taichi Carrara」、安定性/耐久性重視の「Z790 Steel Legend WiFi」、ゲーマー向けの「Z790 PG Riptide」「Z790 PG-ITX/TB4」、ライトゲーマー向けの「Z790 PG Lightning」「Z790 PG Lightning/D4」「Z790M PG Lightning/D4」、一般用途層向けの「Z790 Pro RS」「Z790 Pro RS/D4」「Z790M-ITX WiFi」の計11製品となる。
いずれの製品も第13世代Coreプロセッサと、先代の第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)のデスクトップ向けモデルをサポートする。型番に「/D4」が付いているモデルはDDR4メモリを、付いていないモデルはDDR5メモリを搭載可能だ。
CPUへの電源供給をより安定させる目的で、今回の新製品ではMini-ITXサイズのモデル(Z790-PG-ITX/TB4とZ790M-ITX WiFi)を除いて電源フェーズの追加を行っている。最新の「SPS(Smart Power Stage)テクノロジー」と組み合わせることで、より高い性能とオーバークロック機能を提供するという。
Z790 Taichi/Z790 Taichi Carrara
Z790 Taichiは、Z790チップセットを搭載するマザーボードのフラッグシップに位置付けられる。今回は、白色の大理石をモチーフにしたカラーリングを採用し、それに合わせた12cm冷却ファンが付属するASRockの20周年記念モデル「Z790 Taichi Carrara」も登場する。
メインメモリはDDR5規格のDIMM×4で、KillerブランドのWi-Fi 6E/Bluetoothチップ(※1)と有線LANチップ(2.5GBASE-T)も搭載している。マウスやキーボードのレイテンシー(遅延)を極小化するUSB 2.0ポート「Lightning Gaming Port」も備える。フォームファクターはExtended ATX(E-ATX)だ。
なお、Z790 TaichiのI/Oバックパネル部分には、同ブランドのモチーフともいえる歯車が描かれているものの、物理的に回転する歯車は搭載されない。
(※1)日本国内における6GHz帯での通信は現時点で非対応(2.4GHz帯/5GHz帯の通信のみ利用可能:参考記事)
「Z790 Taichi Carrara」はASRockの創立20周年を記念して登場する。先行して登場したRyzen 7000シリーズ向けの「X670E Taichi Carrara」と同様に、12cmサイズの冷却ファンも付属する
Z790 Steel Legend WiFi
Z790 Steel Legend WiFiは、海外で流行の兆しを見せている「ケース内ディスプレイ」による装飾に対応すべくeDP(Embedded DisplayPort)出力端子を搭載した(※2)。ASRockとしても、このeDP出力端子に対応するサイドパネルディスプレイキットの発売を検討しているという。
メインメモリはDDR5規格のDIMM×4で、Intel製のWi-Fi 6E/Bluetoothチップ(※1)とRealtek製の有線LANチップ(2.5GBASE-T)も搭載する。フォームファクターはATXだ。
(※2)eDP出力端子はCPUに内蔵されたGPU(eGPU)からの映像出力に対応(eGPUのないCPUでは利用不可)
Z790 PG Riptide
Z790 PG Riptideは、Phantom Gamingブランドのマザーボードで、Z790 Taichiと同様にLightning Gaming Portを備えている。
メインメモリはDDR5規格のDIMM×4で、Killerブランドの有線LANチップ(2.5GBASE-T)も搭載する。フォームファクターはATXだ。
「Lightning Gaming Port」は、マウスとキーボードを別々のUSBコントローラーの配下に接続することで伝送遅延の軽減を図っている。従来から一部のASRockマザーボードに搭載されている機能ではあったが、今回の対応モデルからはI/Oパネルもハッキリと区別するようにデザインされている
Z790 Pro RS/Z790 Pro RS/D4
Z790 Pro RSは一般/ビジネスユーザー向けのマザーボードで、PS/2キーボード/マウスポートも備えている。
メインメモリは「/D4」の付くモデルがDDR4規格のDIMM×4、付かないモデルがDDR5規格のDIMM×4という構成になっている。Realtek製の有線LANチップ(2.5GBASE-T)も搭載する。フォームファクターはATXだ。
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