アイ・オー・データがビジネスNAS「LAN DISK」をリニューアル 「5年保証」と「データ復旧」を標準付帯
アイ・オー・データ機器は、同社製ビジネスNAS「LAN DISK」の保証内容をリニューアルする。従来は3年間だった標準製品保証を「5年」に延長した上で、データ復旧サービスを標準付帯とする。オプションの有償保守サービスも無いようを一新する。【更新】
アイ・オー・データ機器は10月12日、ビジネス(法人)向けのNAS「LAN DISK」のリニューアルを発表した。5年の標準製品保証とデータ復旧サービスを付帯したモデルを順次発売する他、新モデルを対象に有償保守サービスの内容を変更する。
【更新:10月13日16時40分】記事の内容を更新すると同時に、タイトルを変更しました
リニューアルの概要
今回のリニューアルでは、対象製品に5年間の標準製品保証とデータ復旧サービスが標準付帯される。具体的な対象製品は、以下のシリーズの新モデルだ(計102製品、※1)。
- LAN DISK Z
- LAN DISK H
- LAN DISK X
- LAN DISK A(※2)
(※1)SSD搭載モデルは対象外
(※2)法人向けの2ドライブモデルのみ対象
標準5年保証
ストレージが別売のNASキットを含めて、NASでは標準製品保証が「3年間」に設定されていることが多い。この点は従来のLAN DISKも同様だった。
しかし、アイ・オー・データ機器独自の冗長化技術を使った「拡張ボリューム」で運用した場合(※3)、一般的なNASのリプレースの目安となる「5年間」は品質を保てることが分かってきた。そこで「社内での相当な議論」(関係者)を経て、新モデルから保証の期間を5年間に延長することにしたという。
ただし、5年保証を適用する場合は、故障時に点検/修理する本体とストレージを修理拠点まで送付する「センドバック」を利用することが条件となる。
(※3)LAN DISK Zシリーズ(Windows Serverベース)を除く2014年以降のモデルで利用可能
5年保証を提供する背景には、アイ・オー・データ機器独自開発の「拡張ボリューム」の安定性があるという。拡張ボリューム対応モデルを購入したユーザーのうち、約85%が拡張ボリュームで運用しているそうだ(自社調べ)
データ復旧サービスの標準付帯
従来から、LAN DISKシリーズでは有償のデータ復旧サービスを提供してきた。それに対し、今回の新モデルでは軽度(論理障害)〜中度(簡易的な物理障害)のデータ復旧サービスを標準で付帯する。利用は「1年に1回、5年間(標準保証期間内)に5回まで」で、1回当たり税込み150万円まで復旧費用が無料となる(超過した場合は負担が必要)。
さらに、以下の条件を全て満たすと、重度障害(HDDの開封を伴う物理障害など)でもこのサービスを利用できる(利用条件も同様)。
- アイ・オー・データ機器が提供する以下の無料サービスのいずれかを利用すること
- NarSus(LAN DISKの遠隔管理サービス)
- LAN DISK CONNECT(LAN DISKの管理アプリ)
- LAN DISKに対して、以下のいずれかの設定を行うこと
- RAIDを「拡張ボリューム」で構築する
- 自社製HDDにバックアップを行う設定とする(※4)
(※4)共有フォルダにバックアップ設定を行うか、「レプリケーション」「ミラーリング」を設定する
保守サービスのリニューアル
新モデルでは、従来から有償提供されてきた保守サービスの内容も刷新される。従来の保守サービスでは保守期間が「1年(※5)」「3年」「5年」「7年」という設定だったが、3年が廃止されて代わりに「6年」が新設されることになった。また、訪問サービスの1年プランを除く全プランの提供料金が値下げされる。
合わせて、サービス名称も以下の通り変更される。
- 設置場所への訪問サービス:オンサイト保守→訪問安心保守サービス
- 交換品先出しサービス:デリバリィ保守→交換品お届け保守サービス
(※5)新しい保守サービスにおける1年プランは「1年更新プラン」という位置付けとなり、最長5年まで更新できるようになった
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