SteelSeriesの「Arctis 9 Wireless」を使えばゲームもビデオ会議も楽しめる!:2.4GHz帯とBluetoothで同時接続可能(1/3 ページ)
SteelSeriesのゲーミングヘッドセット「Arctis 9 Wireless」は、2.4GHz帯とBluetoothによる接続を同時利用可能なユニークなモデルだ。実機を試してみた。
ゲームに集中したいと思ったときに必要なデバイスとして一番に挙げられるのがヘッドセットだ。外からの音を遮断してゲームの音に集中するだけでゲーミング体験が変わる。またFPSなど対戦ゲームをよくプレイするのであれば、前後左右の音が分かるバーチャルサラウンドシステムを使えるヘッドセットの方が2chのスピーカーよりも有利だ。同時に、1台あればビデオ会議などでも役立ってくれる。
とはいってもさまざまな製品が発売されており、どれを選んだらよいのか迷うもの。このため自分が欲しいデバイスを探すためにネットを使ってさまざまに検索していると思う。
今回紹介する「Arctis 9 Wireless」(以下、Arctis 9)は、SteelSeriesの日本法人であるスティールシリーズジャパンのゲーマー向けヘッドセットだ。付属のトランスミッターを経由することで、PCだけでなくPlayStation 5、Nintendo Switchなどでも利用できる他、7.1chバーチャルサラウンド機能もあり、広い音場を感じながらゲームプレイが可能だ。
税込み実売価格で2万2000円前後の本機を細かくチェックした。
40mmのネオジムドライバーを採用
多彩なラインアップをそろえる同社のヘッドセットシリーズの中で、本製品は「Arctis Nova Pro」や「Arctis Pro」シリーズに次ぐ上位モデルだ。
無線タイプの充電式で、1回の充電で公称20時間以上のプレイが可能としている。サウンドの要となるドライバーは40mmのネオジムドライバーを利用しており、20〜2万Hzの周波数特性を持つ。ドライバーの大きさはヘッドセットの音質に関わるが、Arctis 9の場合は必要十分な大きさで、音色の広がりもあり、しっかりとした音が鳴る。
Arctis 9には最近のハイエンドヘッドセットではおなじみのアクティブノイズキャンセリング機能はないが、イヤーカップは耳全体をすっぽりと覆うので、ある程度の外部音をシャットアウトできる。イヤーカップのクッションは「レザー」「ベロア」「Ariweave」の3種類が別売で用意されており、ユーザー自身で交換可能だ。デフォルトで取り付けられているのは、通気性に優れたAirweaveで、装着感もソフトだ。
重量は実測で約377.5gとそれなりにあり、側圧もやや強めだ。ちなみに、3.5mmのステレオケーブルを別途用意すれば、本体の電源を入れることなく有線ヘッドフォンとしても利用できる。
ヘッドセットの接続ボタンや音量調整ダイヤルなどはイヤーカップに用意されている。左側にはゲームとマイクの音量バランスを調整する「ChatMixダイヤル」と、伸縮式マイクとなる「ClearCastマイク」が配置される。
右側のイヤーカップには音量調整の「ボリュームホイール」の他、マイク消音ボタン、Bluetoothボタン、充電とファームウェアアップデート用のMicro USB端子、ヘッドセット端子が配置されている。
ヘッドバンドには「スキーゴーグルヘッドバンド」が取り付けられている。スキーゴーグルヘッドバンドには面ファスナーが用意され、これで位置を微調整できる。ただし、調整幅は40mm程度と狭く、極端に頭のサイズが小さい場合は調整が難しいかもしれない。もっとも、サイズは汎用(はんよう)的に作られているようなので、大人が使うのであればたいていの場合は問題なく利用できるだろう。
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