ケーブルがないって素晴らしい! ワイヤレスで映像を出力できる15.6型のモバイルディスプレイ「ZenScreen Go MB16AWP」を試す:モバイルディスプレイの道(3/5 ページ)
ついにモバイルディスプレイにもワイヤレス接続を実現したモデルが登場した。ASUS JAPANの15.6型モバイルディスプレイ「ZenScreen Go MB16AWP」の使い勝手はどうなのか、実機を試してみた。
デバイスによって大きく左右されるAndroid
最後にAndroidだが、クイック設定パネルの中にあるキャストボタンをタップし、リストに表示された本製品を選択するだけの簡単操作だ。配信はMiracast経由とされているが、複数のAndroidデバイスで試した限りでは、EZCastで配信されることの方が多かった。いずれにせよ、各デバイスがサポートするキャスト方式に自動的に切り替わる仕組みのようだ。
キャスト時の解像度は自動調整されるようで、今回試したGoogleの「Pixel 6 Pro」では著しく解像度が低く、テキストの判読すら困難な状態だった。スムーズに動作させるために表示クオリティーを犠牲にしているようで、このあたり少々気になる。解像度を調整する項目はざっと見た限りでは存在しないようで、少々困りものである。
なお、Miracastにさえ対応していればここまで紹介したプラットフォーム以外でも接続できるようで、Amazonの「Fire」タブレットの旧モデルで試したところ、上記の手順で接続できた。Windowsと同様、ある程度の遅延はあるが、前述のiOSのようにいったん自前Wi-Fiに接続する必要もないので、手間もかからない。
ここまで紹介した接続方法における実際のレスポンスを、まとめて動画で紹介しておこう。いずれもミラーリング状態でブラウザをスクロールする様子を120fpsで撮影したもので、Windowsはフレームレート30Hzということもあって動きがカクついているのに対し、iPadはスムーズで遅延も感じない。
Androidも動きはスムーズだが、こちらは解像度を下げての結果なので、あまり参考にはならない。同じAndroidでも、機種ごとに差があると考えるのが妥当だろう。FireはWindowsと同様に遅延があるが、これはデバイス自体が古くパワーがないせいもあるはずなので、評価は保留としたい。
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