その手があったか! 「JBL TOUR PRO 2」のタッチ操作可能な充電ケースとサウンドに驚く(2/2 ページ)
ハーマンインターナショナルのJBLブランドに、完全ワイヤレスイヤフォンのフラッグシップモデル「JBL TOUR PRO 2」が登場した。3月10日からの発売を前に、ユニークな機能を備えた本機をチェックした。
ハイレゾ非対応ながら満足できるサウンド
では音質の方はというと、こちらはかなり快適だ。特に低音〜中音域に厚みがあり、ボーカルに迫力がある。最初、低音がかなり強めに感じたのだが、イコライザーで簡単に調整ができた。高音の伸びはいまひとつに思うが、物足りないということはない。総じて満足のいく音質と言っていいだろう。
ただ、この価格のイヤフォンとしては、ハイレゾに対応していないのは残念なところだ。対応コーデックはSBCとAACのみで、今後LE オーディオ(LC3)に対応予定となっている。
イコライザーは、JAZZ/VOCAL/BASS/CLUB/STUDIOがプリセットされており、これらとは別に自分好みの設定も追加で登録できる。このイコライザー設定は充電ケース側でも切り替え可能(充電ケース側ではさすがに登録はできない)のだが、切り替えられるのはプリセットの5つ+カスタム設定1つとなっている。複数のカスタム設定を登録している場合は、最後に登録した設定が有効になるようだ。
音の聞こえ方は、高齢になるほど高音域が聞き取りにくくなるなど個人差が大きいが、それを補正する「Person-Fi」という機能も搭載している。いくつかのテストを行い、聞こえにくい周波数帯を増幅してくれるというものだ。
他にも面白い機能としては、飛行機などでの移動中の睡眠をサポートする「SilentNOW」という機能がある。指定時間後に再生が停止し、デバイスとの接続も解除する。ANCだけを有効にしておき、指定時間が経過するとアラームで起こしてくれ、デバイスとも再接続してくれる。
最近では1万円以下でハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤフォンが登場しており、3万円を超える製品ながらハイレゾ非対応なのは、どうしても割高感は否めない。ただ、音質的には十分満足できるし、なにより音量調整を含め、イヤフォンに関するほとんどの操作を行えるスマート充電ケースはとても便利だ。
もちろん、スマートフォンを使えば済む話ではあるが、いちいちロックを解除してアプリを立ち上げてといった手間がかからないのがいい。このスマート充電ケースに少しでも魅力を感じるのであれば、ぜひ手に取ってみて欲しい。
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