税込み8万円切りの「mouse X5-R5」をパワーアップ! メモリやストレージを強化して分かったこと(1/3 ページ)
マウスコンピューターの「mouse X5-R5-WA」は、Zen 3アーキテクチャで6コア12スレッドのRyzen Ryzen 5 5560Uを搭載しながら、税込み価格で7万9800円と手頃な価格を実現しているのがポイントだ。内部の拡張性も豊富な実機を試してみた。
多彩なモデルをそろえるマウスコンピューターのノートPCの中で、15.6型の液晶ディスプレイを備えたスタンダードなモデルが「mouse X5-R5-WA [Windows 11]」だ。6コア12スレッドのRyzen Ryzen 5 5560Uを搭載し、突起部を除く厚さが約17.9mmで重量も約1.43kgと持ち運びが可能なボディーを採用しながら、7万9800円(税込み、以下同様)という手頃な価格を実現している。
メモリやストレージの容量別に複数のモデルを用意しているが、ここでは最もシンプルな構成のモデルをベースに、パーツを強化することでどの程度までパフォーマンスをアップできるのかを見ていこう。
マグネシウム合金採用のスリムなボディー
今回取り上げたモデルは、メモリが標準で8GB(DDR4-3200)、ストレージがPCI Express SSDを256GBというミニマムな構成だが、購入時のBTOでメモリは最大64GB(32GB×2)、ストレージは最大2TB×2と豊富な選択肢が用意されており、それだけ購入後のパワーアップの余地も大きいということになる。
そこで今回はメモリを8GB→16GB、ストレージを256GB→1TBに強化した状態でもベンチマークテストを行った。同シリーズのプレミアムモデル(メモリ16GB/ストレージ512GB SSD)の詳細なレビューはこちらの記事に譲り、ここではパーツの追加や交換でどれだけ性能に変化があるのかを見ていこう。
なお、今回行う一連のパーツ換装は、メーカーの保証対象外の行為となるので注意してほしい。
マウスコンピューターの15.6型スタンダードノートPC「mouse X5-R5-WA [Windows 11]」。ボディーカラーはメタリックレッドとブラックのツートーンで、購入時に豊富なカスタマイズメニューが用意されている
本機はボディーサイズこそ約356.4(幅)×233.7(奥行き)×17.9(厚さ)mmと幅広だが、重量は約1.43gでスリムなため、持ち運びは苦にならない。バッテリーの容量は約91Whと大きく、公称値で約22.5時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)と日帰りの出張だけでなく、1泊2日程度ならACアダプターを持ち歩かなくても済むぐらいの長時間駆動を実現している。
標準添付のACアダプターは独自の丸形端子だが、BTOメニューではUSB Power Delivery対応のACアダプターも選択可能だ。
標準的なフルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応した15.6型の液晶ディスプレイは、パネル表面に光沢のないノングレア仕上げで、照明や外光が映り込みにくく、長時間の利用でも目が疲れにくい。詳細なスペックは公開されていないが、上下/左右ともに視野角が広く、色味も落ち着いている。
6段配列キーボードは、キーピッチが公称値で約18mm、キーストロークは約1.4mmを確保する。カーソルキーが他のキーよりも一段下がっておらず、Enterキーの右側にキーが配置されるなどキー配置にはややクセがあるものの、キートップに微妙にくぼみがつけられていて指を置きやすく、タイピングの感触は悪くない。
Enterキーの右側にキーを配置するなど、キーボードの配列はクセがあるものの、キーを強く入力してもカチャカチャという不快な音が発生せず、タイピングはしやすい。白色LEDのキーボードバックライトを内蔵している他、タッチパッド左上をタップすると、タッチパッドをオン/オフすることも可能だ
65W出力のACアダプターは、実測で約40(幅)×93(奥行き)×29(厚さ)mm、電源ケーブル込みの実測重量は232gと、小柄で持ち運びやすい。別途USB Type-C対応のACアダプターも用意されている
次に、インタフェース回りをチェックした上でパーツを増設していく。
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