大画面でスリムという「新しい定番」を打ち立てた! 「VAIO F16」が想像以上に良かった件(2/4 ページ)
VAIOが「新しい定番ノートPC」を目指して開発した「VAIO Fシリーズ」。ノートPCに必要な要素を改めて検討した結果生まれたFシリーズは、一体どのようなモデルなのだろうか。この記事では、16型のコンシューマー向けモデルである「VAIO F16」をいろいろな角度からチェックしていく。【訂正】
実用十分なポート類
ポート類については、左側面には電源入力端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、イヤフォン/マイクコンボ端子とmicroSDメモリーカード(UHS-I対応)を、右側面にはUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2、HDMI出力端子、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子と有線LAN端子(1000BASE-T対応)を備える。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
通信機能は有線LANの他、Wi-Fi 6(2.4GHz/5GHz帯)対応の無線LANと、Bluetooth 5.1を標準装備している。
VAIO Pro BKのレビューでも触れたが、ポート類や通信機能も“実用的に十分”を貫いている。よほどのことがなければ、不満を感じることはないだろう。
液晶ディスプレイは「アスペクト比16:10」
ディスプレイは1920×1200ピクセルの16型液晶を搭載する。アスペクト比は16:10で、VAIO F14/Pro BK(アスペクト比16:9)との差異が生じている。縦方向の解像度が180ピクセル高いため、縦長のWebページやPDF書類などの一覧性に優れ、作業領域も広くとれることがメリットである。
表面はアンチグレア(非光沢)加工で、照明や外光などが映り込みにくい。画面の大きさもあって見やすいことは見やすい……のだが、評価機のパネルは標準の色味がやや青っぽかった。色域を測定してみたところ、色域も若干狭めだった。
このディスプレイは、VAIO F16において唯一“目視で”コストダウンの影響を体感できるポイントとなってしまっている。ディスプレイの品質が犠牲となってしまうことは、普及価格帯のモデルではありがちではある。しかし、コンセプトがコンセプトだけに、この点だけは指摘せざるをえない。
「Windows PCの新しい定番」という目標を掲げるならば、疎かにしてはいけない部分ではないだろうか。
Webカメラやキーボード回りはどうなのか、チェックしていこう。
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